さんびゃくさん！！ ページ8
*A-side
友達とサ店でお茶をして
そろそろ帰ろうかなと思ったら、
伊藤ちゃんと谷川くんが商店街を走ってるのを見かけた。
珍しい組み合わせ、と思いながら声をかけると
二人は切羽詰まった顔で振り返る。
赤坂「どうしたの?」
伊藤「理子ちゃん!あのさ、普通の車よりでけー自動車見なかった?!」
谷川「真っ黒なやつ!!」
赤坂「ご、ごめんずっとサ店にいたから……」
伊藤「そっか……」
赤坂「なにかあったの?」
伊藤「……実は、今井がよくわからん連中に連れてかれて」
赤坂「え?!」
思わず谷川くんの方を見る。
谷川くんは苦々しそうに唇をぎゅっと結んでいた。
赤坂「まさか……また銀龍会の人達?」
谷川「いや……なんか雰囲気は全然違った。
全員真っ黒のスーツに真っ黒のサングラスで……」
そういえば、ちょっと前に京ちゃんから
似たような話を聞いた気がする。
黒いスーツ黒サングラスの男に
「“ツッパリ狩りに協力しないか”って聞かれた」とか。
……もしかして、それと関係あるの?
その時、伊藤ちゃんが何か思い出したかのように
私の両肩をガシッと掴んできた。
伊藤「理子ちゃん!!榊ヶ峰はどこ?!」
赤坂「え、……そーちゃんのこと?
まだ学校じゃないかな……」
伊藤「アイツだ……アイツに聞けば分かる……!!」
赤坂「どうしてそーちゃんが関わってくるの??」
伊藤「ごめん、説明してる暇はないんだ。
谷川、行くぞ」
谷川「お、おぉ」
すぐさま踵を返した伊藤ちゃんだったけど、
私に背を向けたところでピタリと動きが止まる。
大きな背中で誰がいるのかわからない。
そーっと覗いてみると……
黒いベストに、黒いシャツ。
癖っ毛の髪の毛と、サングラス。
榊ヶ峰「僕のこと、探してるみたいだねぇ」
伊藤「てんめェ……!!」
榊ヶ峰「やほやほ」
サングラスを外してにこやかに手を振るそーちゃん。
そんな先生を伊藤ちゃんは敵意剥き出しで睨み付ける。
ど、どうなってるの……??
榊ヶ峰「あれ、Aさんは一緒じゃないんだ」
伊藤「今井をどこにやった……!」
谷川「……は?!」
榊ヶ峰「うんうん、だから案内してあげようと思ったんだけどさ。
Aさんがいないなら、いいや。忘れて」
赤坂「どうしてAちゃんに拘るの……?」
恐る恐る聞いてみると、
榊ヶ峰先生は爽やかさの欠片もない
不気味な笑顔を浮かべた。
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
