さんびゃくよんじゅうさん！！ ページ49
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香取「Aさんと喫茶店来れて嬉しいっす!!」
「あはは……」
放課後の喫茶店。
マンゴーパフェを頬張る香取くんは
口の周りに生クリームをくっつけながら
満面の笑顔を浮かべた。
対して私は甘いものを食べてるのに
心のうちは全く晴れることもなく。
なんだか釈然としない。
そりゃ、バイトするのも良いことだ。
……でもさぁ、もっと早く言ってくれればさぁ……
その時、カランコロン、と扉が開いて
青いブレザーの男子が二人、入ってきた。
谷川「あれ」
「あら」
今井「Aさーんっ!!」
香取「むっ」
私の隣に滑り込んできた今井さん。
一度上を向くと、キリッとしたお顔で見つめてくる。
ソファーに肘をついてるから
軽く壁ドンされてるみたいだ。
今井「こんなところで会えるなんて……
運命、ですかね」
「谷川さん」
谷川「俺を呼ぶなって」
香取「おい今井!!Aさんから離れろ!!」
今井「あぁん?!んだよテメー!!」
香取「俺は今Aさんとデートしてるんだよ邪魔すんな!!」
今井「残念だったなAさんはそんなつもりねぇってよ!!」
香取「テメェ……!!表出やがれ……!!」
今井「上等だ……紅高の今井の恐ろしさを叩き込んでやるよ……!!」
勝手にバチバチした二人は
本当に喫茶店から出ていってしまった。
その背中を見送った谷川さんが
「キャラ被ってね?」と呟く。
谷川「そういやぁ、伊藤と三橋は?」
「バイト探しです」
谷川「はぁ??バイトぉ??」
「やっぱおかしいですよね」
谷川「なんで急に?」
「さっぱりです」
おかしなこともあるんだなー、と
言いながら隣のソファーに腰を掛ける。
「谷川さんと今井さんは進路とか決めてますか?」
谷川「まぁなんとなく。あの人は……もっとちゃんと考えるべきだけど」
「……フーン」
谷川「なに、寂しいの?」
「べ、つ、にっ」
見透かされたのが悔しくて、
べーっと舌を出したら
普通に笑われた。
くそう、彼氏力高メンめ……。
谷川「三橋たちは決めてんのか?」
「それがまったく知らんのです」
谷川「兄貴も?」
「はい」
谷川「フーン。あいつのことだから、お前が卒業するまでここに残りそうだな」
「……」
そうだといいけどなぁ。
でももし、他県に進学とかになったら
お兄ちゃんはひとり暮らしをするだろう。
……あの家にひとりぼっちは、やだな。
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
