さんびゃくさんじゅうさん！！ ページ38
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次の瞬間、
水が吹き出すような音と、
白い煙が目の前に溢れた。
喉に入ってちょっと苦しい。
これは……消火器の煙?
?「待たせたなァ、A」
?「怪我はしてねぇか?」
「へ……」
初めは制服を着ていなかったから誰か分からなかった。
でも。
銀髪のオールバックに、
大きな胸板と背中の人。
見間違える筈もなかった。
「……どうしてここに?」
呆然としながら聞くと、
相良さんは私の頭を乱暴に撫でてから答える。
相良「向こうの暮らしが落ち着いたから、戻ってきてみたんだよ。そしたら開久の奴等はいねぇし」
片桐「詳しい話はあとだ。時期に警察と消防が来る。
早く行け」
「でも、三橋さんとお兄ちゃんが……」
片桐「大丈夫だ」
頼んだぞ、と片桐さんは香取くんに伝えて背を向けた。
生き物のような炎を前にして二人とも
怖じ気づく様子すらない。
香取「Aさん、あれって前の開久トップだった片桐と相良っすか?」
「う、うん……」
香取くんは私と二人を見比べて、
「ほんとAさんってスゴいっすね」と呟く。
何が凄いのかはわからないけど、
煙とか爆音のせいで頭がすでにまともに
働いていないのは確かだった。
ぼんやりとしたまま、引っ張られて、
明るい外に出る。
赤坂「Aちゃんっ!!」
佐川「Aさーんっ!!」
「ほわっ」
すぐさま駆けつけてくれた二人が
勢いよく私に抱き着いてきたので、
危うく倒れてしまいそうになった。
肩越しに見える先には、
京子さんたちが心配そうに入り口を見つめてる。
……さっきまですっごい不安だったのに、
あの二人が来た瞬間の安心感が凄い。
.
予想通り、少し待っていたら
相良さん、片桐さんがお兄ちゃんたちと
地下の駐車場からゆっくり歩いてきた。
脇腹を抑えてる三橋さんを相良さんが
支えるという不自然な光景。
榊ヶ峰は片桐さんに引き摺られていた。
三橋「やー……参ったね」
相良「貸しだぞ」
三橋「へーへー」
そのあとすぐに救急車と、消防車が到着。
この日のことはかなり話題になりそうだったが、
不思議なことに、新聞のどの面にも載らなかった。
恐らく関西の組織が裏で手を回したんだろう、
と片桐さんが言っていた。
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
