さんびゃくじゅうきゅう！！ ページ24
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電話の向こうで何かが吹っ飛ぶ音と
職員室のざわめきが聞こえてきた。
それを遮断するかのように、
紅野さんが重いため息を溢す。
紅野『Aちゃん。その件は、俺に任せてほしい』
「え……」
紅野『そいつらは本当にヤバイ。
田舎モンのツッパリ風情がどうこうできる
相手じゃないんだよ。
ましてや、一般人のAちゃんなんか……』
「…っ………」
紅野『……危ないよってこと』
「……なら、このことは忘れてください」
紅野『は?』
「他にも聞いてみます。紅野さんには迷惑かけませんので」
紅野『待って。話聞いてた?
相手がどんな相手か解ってないでしょ』
「分かってます」
紅野『分かってない』
「分かってるってばｯｯ!!」
通りすがりのおばさんたちが
ギョッとした顔で私を振り返った。
公衆電話にいきなり叫ぶなんて
痴話喧嘩とでも思われたかもしれない。
紅野さんはもう一度、重いため息をついた。
紅野『死ぬよ。Aちゃん』
「……分かってます」
紅野『だったら、』
「それでも、私が行かなくちゃ……っ」
紅野『……理由は?』
「…………そんなの無いです」
無いけど。無いけども。
ずっと追いかけていた大好きな背中が
見えなくなっちゃうのは嫌だ。
追い付かなくてもいい。
せめて、前を歩いていてほしい。
紅野『……ほんっと頑固』
「えっ」
紅野『頑固だし我が儘だし馬鹿だしお人好しがすぎるし、しかもこんな時間に学校に電話かけてくるとか頭の中脳みそ入ってんの??』
「わ、悪口のオンパレード……」
紅野『で、いつ?』
「え」
紅野『いつ行けば良いわけ?』
「き、来てくれるんですか……?!」
紅野『勝手に死なれても胸糞悪いしね』
「紅野さん、口悪すぎますよ……」
紅野『え、切って良いの?』
「うわぁぁぁ嘘です!!今日の放課後です!!軟高に!!」
紅野『マジで?じゃぁ昼休みに抜けてそっち行くから』
そのとき、学校のチャイムの音が聞こえてきた。
誰かに声をかけられたらしく、
何やら話したかと思うと『じゃ』と切られる。
「……来てくれる、んだよね」
良かった。
紅野さんは頭の回転早い人だし
私としても居てくれた方が何倍も安心感がある。
……それにしても、龍華楼会って本当になんなんだろう。
榊ヶ峰は本当に、何がしたいんだ。
関東と関西の戦いのためだけとは
どうしても思えない。
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
