さんびゃくじゅうはち！！ ページ23
*K-side
教師「白原くん、ちょっといいかね」
朝、登校してみるとすぐに担任が
俺のところに飛んできた。
三橋たちの一件以来、俺の裏の性格が
噂として広まってるらしく、
「優秀だ」と煩かった先公共も滅多に
声をかけてこなくなっていたので
妙だな、と違和感を覚える。
紅野「どうしたんですか」
教師「お前の従妹さんから電話だ。
なんか、叔父さんが急に倒れた……とかで」
従妹?叔父?
俺にはたしかにイトコがいるがこの学校に
通ってることを教えていない。
それにそういうことがあったなら
まず家の方に電話があるはず。
……まさか。
白原「もしもし」
『あっ、紅野さん……』
保留中の受話器をあげると予想通り、
Aちゃんの声が。
わざわざ学校に、しかもこんな時間に
電話ということは何かあったのだろう。
重要で、深刻な。
白原「なにかあった?」
『……、三橋さんたちが…連れてかれたんです』
白原「うん」
『っそれで、……私だけじゃ、戦えないから……』
白原「うん」
『て、敵は拳銃とか、変な毒物を持ってるんです。
だから……全然断ってもらっても良いんですけど……』
白原「なに迷ってんの。結局、何が言いたいわけ?」
あえてキツく急かしてみると、
電話の向こうで『ぁぅ…』と息を呑むAちゃん。
こういう優しすぎるとこ、ほんと心配なんだよね。
白原「俺の力を貸してほしいなら、そう言いなよ」
『ぃ、良いんですか…?』
白原「うん。昨日模試が終わったところで暇してたし、久々に体を動かしたいしね」
そういうと隣に座っていた教師が
一瞬俺の方を振り返った。
が、すぐに目を反らす。
白原「どんな奴等に連れてかれたの?
三橋たちをってことは、他にもいる?」
『お兄ちゃんと……今井さんです』
白原「……ふぅん」
随分厄介な人間ばかり連れてくんだな。
しかも、Aちゃんじゃなくて
どうしてツッパリの三橋たちを……
……ツッパリ?
白原「……ねぇAちゃん」
『はい?』
白原「……その連中って、まさか、“龍華楼会”じゃないよね」
『どうしてそれを……』
最悪だ。
俺は思わず、近くにあった空席の椅子を蹴飛ばしてしまう。
ローラーのついたその椅子は
ガラァンッ!と音を立てて職員室の端に吹っ飛んだ。
.
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
