さんびゃくじゅうなな！！ ページ22
*M-side
今は、明け方くらいの時間か。
日の光が一切入らないが何となく計算してみる。
地下にあるこの部屋はどこかの駐車場のようだ。
車は止まっていないけど、足元の白線数字に
「1」の文字がある。
隣に座る伊藤の足元には「2」。
伊藤「……どーするよ、三橋」
三橋「今考えてるんだよ黙っとれ」
ここに連れてこられてから
かなりの時間が経ったものの、
アイツらは俺たちを拘束しただけで
何かする気はないらしい。
今も、俺らの周りに三人のスーツ男たちが
見張っているだけ。
会話もスルーされている。
今井「ぐぉぉ……すかぁー……」
三橋「……なんであの馬野郎は爆睡してるんだ」
伊藤「なんというか……さすがだな」
三橋「俺が必死に作戦を立ててやってるというのに……おい起きろ馬野郎!!ロバ!!う○こ!!」
伊藤「うるせーよ三橋。喚くんじゃねぇ」
三橋「だってあいつが!!」
するとそのとき、クスクスと
まるで西欧貴族を匂わせるような声と
靴の音が地下のこの場所に響いてきた。
榊ヶ峰「君たち元気だねぇ。深夜なのに」
三橋「テメェどこ行ってやがった」
榊ヶ峰「心配しなくても俺の方からAさんたちを
襲うつもりはないよ。
普通に部下たちのところに行って、
田沼さんのことを話してたの」
伊藤「……あの顎髭をどうするつもりだ?」
榊ヶ峰「さっき調べにいかせたら、
拳銃も“大切な物”も盗まれちゃってたんだよねぇ。
生かすわけにはいかないかな」
大切な物?
少し引っ掛かるワードだった。
どこか含みのある言葉はまるで餌を吊るしてる状態。
食いついてこい、と言ってるみたいだ。
三橋「……その“大切な物”っつーのは、
盗まれちゃマズイ物なのか??」
榊ヶ峰「そうだねぇ。作るのは簡単だから、
大量に作られちゃうと俺たちは困っちゃうかな」
伊藤「……」
榊ヶ峰「でもまぁその時はその時だね。
それじゃぁ俺は家に帰るから、
作戦たてるなりどうぞご自由に」
そう言い残すと見張りのスーツたちに
声をかけること無く部屋を後にした。
三橋「アイツ何しに来たんだよ……」
伊藤「頭腐ってるからな。目的が分からねぇ」
それにこの部屋はやけに鉄製の棚が多い。
あれらの中身がなんなのか、
調べてぇ気もする。
三橋「チッ。あのチビが一人で無茶してねぇと良いけど」
伊藤「谷川が一緒なら、大丈夫だろ」
三橋「……おう」
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いちご - もうあと少しでお別れなんですね…もっと見たいですっ！完結した後でも何度も読み返しますね！！最後まで頑張ってください！ (2019年1月23日 0時) (
レス) id: 38e4f6d3da (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» そーだよね……直してくるっ (2019年1月20日 23時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 紫雨さん» でも、字幕入れたら「理子ちゃん」だったと思うよ？私は統一した方が良いと思う…。急に変わったら違和感あるしね(笑) (2019年1月20日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なのなのさん» 正直理子ちゃんの文字迷ってるんだよね…小さいことなんだけど、漫画だと「リコちゃん」って呼んでてさぁ…ドラマどっちかわからないけど、ずーっと「理子ちゃん」できたからどーしよーって…笑笑 (2019年1月20日 19時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - ごめん、341だった…！間違えちゃった、ごめんね。 (2019年1月20日 16時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2019年1月4日 20時
