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にひゃくに!! ページ6

※実際は集団下校したか分かりませんがお話の都合上させました。混乱させてしまったらごめんなさい。

.









「……」



今日ほど、なにかにイラついた日があっただろうか。



三橋さんとお兄ちゃんと別れ、
まっすぐに帰宅する道。


そこに立ち塞がった二つの影。





偽三「俺ァ軟高の三橋貴志じゃぁ!!」

偽伊「伊藤だボケぇ。なぁネーチャン。
アンタずいぶんマブい面してんじゃないの」

偽三「金用意しろよ。そうだなぁ……三万だな」

偽伊「出来ねぇってんなら……その身体で払ってもらうぜ」


「……っざけんなよ」


「「え」」






私は怒りに任せて持っていた
鞄を思いきり地面に投げつけた。


「ひえ」と怯む男たち。


それでも怒りは収まらない。


とくにこの偽金髪。





「“軟高の三橋貴志”だぁ……??
舐めんじゃねぇんすよコラ。
もっぺん言ってみてくださいよオイ」

偽三「な、な、やんのか!!」

「上等じゃゴラァ!!
私に向かって偽三橋さん挑んでくるとは
いい度胸してるじゃないですか!!」

偽伊「な、なんでコイツキレてんだよ……」

「それからそこのお兄さん。
“私の”お兄ちゃんはそんなお下品な言葉を
おっしゃいませんよ?」

偽三「え? お兄ちゃん??」

「“その身体で払ってもらうぜ”……ね。
っあはは、おっかしいこと言うなぁ。
お兄ちゃんがそんな言葉言ったら、
兄妹の縁切ってやるわ……」

偽伊「こ、コイツなんかやべぇよ!!」





逃げ出そうとした偽ウニの首襟を思いきり掴んで地面に落とす。


偽ウニは目を白黒させていた。





私はゆっくり、偽金髪の方を見る。









「……あのさぁ」

偽三「ひっ」

「恐らく三橋さんとお兄ちゃんに憧れてそんなことしたんだとは思うけど……」

偽三「ちちちちちちがうんだ!!」







壁に追い詰め逃げ場を無くした偽金髪は
涙目でズルズル腰を落としていく。



私はそのすぐ真横に思いきり蹴りをいれた。



ガシャァン!!とシャッターが響いて揺れる。









「……またそのふざけた格好で歩いてるの見かけたら、今度こそアンタたちの髪根こそぎ削り取るから」

「「ひいいぃっ」」








そう言えば男たちは震え上がって何度も謝ってきた。



私は念押すように一睨みしてから
鞄を拾って再び帰宅を目指す。









.


数時間後の夜。


偽三「軟高は怖ぇ女ばかりかよ…」

赤坂「Aちゃんのことね。その格好じゃ無理もないわ」

赤坂父「え、あの子そんな野蛮なの」

にひゃくさん!!→←にひゃくいち!!



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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる! 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇`*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます!とても励みになります!これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります!! (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください!応援してます!!! (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年12月16日 17時

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