☆にひゃく☆ ページ4
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昇降口には見事に開久さんたちが詰め寄っていた。
「……相良さん」
……小柄な人だからかな。
姿が見えないのですが。
お兄ちゃんの背中に隠れつつ様子を伺ってると、
お兄ちゃんはゆっくり三橋さんを振り返った。
が。
三橋(田中)「僕は剣道部の田中です」
赤坂「サイテー……」
伊藤「……」
そのあと椋木先生たちが駆けつけてきた、
かと思ったら送り出しに来ただけらしく。
お兄ちゃんは一人で歩き出してしまった。
「私もいく」
伊藤「A、あのな」
「相良さんにちゃんと確かめたい」
伊藤「……じゃぁ俺の後ろに付いてきて」
言われた通りに私はお兄ちゃんの学ランに
隠れるように足を進めた。
開久の先頭に立つチンピラ臭プンプンの
チビさんは私を見てからお兄ちゃんを見上げる。
開久「おいおい、このネーチャンまで連れてきたのかよ」
「姉じゃないです、妹です!!」
開久「んだとこら舐めた口聞いてんじゃねぇぞこら」
伊藤「Aに触ったらぶっ殺す」
突っかかってきたチビピラさんの前に
お兄ちゃんが入ってくれた。
その後ろからあっかんべーしてやる。
相良「落ち着けよ伊藤。
俺ァ喧嘩しにきた訳じゃねぇのよ」
「相良さん!!」
群れの中からゆっくり姿を表した相良さんは
私が名前を呼んだのに、気づいてくれない。
……ていうか、無視した??
赤坂「Aちゃん、危ないわよ。
三ちゃんが連れ戻してこいって……」
「嫌です。三ちゃんじゃなくて剣道部の田中でしょ。誰が言うこと聞くもんか」
赤坂「もー……駄々こねないの」
「こねてませんっ」
困った声の理子さんは、
相良さんに気づくとゆっくり私の手を離した。
相良さんは理子さんを見て、もう一度お兄ちゃんの方を見る。
……やっぱり、私のことを見ようとして無い。
相良「ほれ。請求書」
伊藤「んだよこれ……」
相良「軟高の皆様が平穏に過ごしたいだろうと思ってよ」
「……こんなの用意できるわけ無いじゃないですか」
赤坂「そうよ卑怯よ!!」
開久「んだとこのアマ……!!」
理子さんの何にムカついたのか分からないけど
不意に一人の開久さんがゆっくりこちらに歩み寄ってきた。
咄嗟に私が間に入る。
「理子さんから離れて」
開久「生意気言ってんじゃね──」
瞬間、横から剣道の竹刀が飛び出してきた。
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記念すべき200話です!
ありがとうございます!
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
