にひゃくさんじゅうご！！ ページ38
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月川「くそぉっ!!どうなってやがんだよ!!」
部屋に響き渡る月川さんと、
家具類が倒されていく音。
激おこだぁ……。
伊藤「いいかA。約束通り、俺のそばを離れるなよ」
「うん。お兄ちゃんスーツ似合ってるよ」
伊藤「ふあっ、あ、ありがとう」
三橋「……おい」
「え?」
三橋「……俺にはねぇのかよ」
「……似合ってますよ?すっごく」
三橋「……フン。当たり前じゃ」
三橋さん、お兄ちゃん、私、と並んで部屋の様子を伺う。
予想通り、月川さんは大暴れしていた。
受話器を投げて、机をひっくり返して。
高そうなソファーも容赦なく。
三橋さんとお兄ちゃんが、部屋のなかに入るとぐっと腰を落として手を差し出した。
私はその様子を少し離れたところから見守る。
三橋「お控えなすってェ」
月川「あ……?」
三橋「あっし、軟葉高校の三橋とォ申します」
伊藤「伊藤と申します」
「お、同じく伊藤と申します」
月川「テメェら……」
月川さんは口角を軽くあげて、
殺気に満ちた目を私たちに向ける。
少し怯みそうになったけど、
お兄ちゃんたちがいるから堂々としてられた。
月川「上等だよ。オラ来いや」
三橋「……伊藤。お前は病み上がりだからまぁ見ててくれや。やばくなったら助けてちょ」
三橋さん、すごいな。
あんな大男を前にして、いつも通り。
白スーツの後ろ姿はやっぱりカッコいい。
伊藤「A。おいで」
「うん」
月川「おいまて。そこの女はなんなんだ?」
「私?」
月川「フッ、ヤクザの城に女連れてくるとは、テメェら頭狂ってんじゃねぇの」
三橋「その城も、残すわ大将だけだけどな」
月川「ふざけるなよ……女がいるからってかっこつけやがって」
「こちらの台詞ですよお兄さん。三橋さんとお兄ちゃんがかっこいいのは元からです」
ニコ、と不敵な笑顔を貼り付けて笑えば
月川さんのお顔が怒りで歪む。
怖いけど、気持ちで優位に立たせるわけにはいかない。
負けるもんか。
ふと、三橋さんの視線がぶつかる。
三橋さんはじっと私を見つめて、
「上出来だ、A」
と言ってニヤリと笑ってくれた。
三橋「伊藤を左だけでやったらしいですね。
なんなら俺も……左手一本で行かせていきただきます」
思わずお兄ちゃんの袖を掴む。
大丈夫とわかってても不安になるから。
お兄ちゃんは、答えるように頷いてくれた。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
