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*M-side
そのままテーブルを回って俺の隣の席に腰を落とす。
……なんだ?
三橋「どした急に」
「……今心を落ち着かせてるんです」
三橋「は?」
コイツもしかして、今ちゅーしようとしてる?
問題集解いたあとのご褒美じゃねーの?
顔を真っ赤にしながらスーハー深呼吸してるA。
……バカだ。すげーバカ。
なんだか面白くなってきたので様子を見守ることにする。
「……うぅ」
三橋「なんだよ」
「緊張してやばいんですばか……」
三橋「へー??」
「ていうかなんで三橋さんなんかのためにこんなことしなくちゃ……」
三橋「じゃぁ勉強やらね」
「それだと理子さんを裏切ることに……」
三橋「……A、イイコト教えてやろうか?」
「はい!」
勢い良すぎだろ。
ほんっと面白いし飽きねぇよ、お前。
三橋「ちゅーってな、色んなちゅーがあるんだぜ」
「……例えば?」
三橋「ほっぺ、首、耳、手のひら、手の甲……まぁ俺のどこでも良しとしてやるよ」
まぁほんとは大人なやつもあるけど。
今はやめといてやろう。
Aは口をあんぐりさせて、
たちまち顔を赤くすると不満そうに口を尖らせた。
「……どれも恥ずかしい」
三橋「じゃぁ帰るか?」
「……むー」
くっくっくっ。
顔を真っ赤にさせやがって。
ちょっとは可愛いとこあんじゃねーの。
生意気なくせに、こういう時は余裕無くなるんだな。
散々渋ったAは遠慮がちに俺を見上げて、
「……手、貸してください」と小さな声で言う。
……手かよ。
三橋「ほらよ」
「っ……」
きゅっときつく結んだ唇。
俺の手を両手でちょこっと握って、
顔を真っ赤にさせてる。
色々葛藤してんのかな、とか考えたら
不覚にもキュンときた。
一生懸命なとこが、こう、ぐっとくる。
「……っ」
三橋「……!」
Aは、俺の手の甲に、
ちゅっと唇を合わせた。
ほんの一瞬だったけど柔らかいのが当たったのが分かる。
すぐさま手をパッと離すと
恥ずかしさを紛らわすかのように
あたふたと立ち上がった。
「こ、これで勉強出来ますよねっ!!
やりましょう勉強っ!!」
三橋「……Aは俺のちゅーいらねーの??」
「ほぁっ?!」
ためしに聞いてみたら
想像以上に顔を真っ赤にして肩をビクつかせた。
俺の中のよくわからん欲が
理性を止めるのを邪魔してくる。
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めーぷる(プロフ) - 紫雨さん» 了解しました!ありがとうございます!! (2019年1月3日 21時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - めーぷるさん» リクエストありがとうございます!ただ、申し訳ないのですがこのpart3は恐らく今もらってるリクエストでpart4へ移行すると思います!本当に本当に面倒で申し訳ないのですが、移行した際にもう一度リクエストしてもらってもいいですか?申し訳ないです(*_*; (2019年1月3日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる(プロフ) - すみません、リクエストです…!色々あって心がボロボロな妹ちゃんを三橋くんが死ぬ気で助けるって話お願いしてもいいですかっ (2019年1月3日 19時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - jr00rtk417hさん» なにか名案があれば教えてください!(笑) ありがとうございます!がんばります(≧∇≦)/ (2019年1月3日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
jr00rtk417h(プロフ) - 確かに…(o_o)そこが問題ですね笑笑いつも楽しみにしてるのでこれからも頑張ってください! (2019年1月3日 16時) (レス) id: 279b567dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年12月6日 22時