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「来年はどんな年になりますかねぇ」

三橋「……さーな」





ゴォーン、と重く夜に染み渡っていく除夜の鐘。


煩悩が消されてくらしいけど、
私は来年も盗撮録音をやめるつもりはない。







三橋「あーさびー」

「私の上着着ます?」

三橋「普通逆だろ」

「でも」

三橋「俺はカイロがあるからいいんじゃ」





そう言って、私の手をぎゅっと握り直す。




「……あと何回ですかね」

三橋「さぁーな」

「108個も煩悩はありませんよ、私は」

三橋「俺だってねぇわ」





神社から少しだけ外れたところにあるベンチ。


多くの人は初詣のために並んでるから
こちらのほうは誰もいないので、二人きり。



三橋さんが
「人混みに並ばなくても神様は見えてるからいい」
という謎の理由から行列から外れたのだ。





さっき買ってもらったココアはすっかり冷たくなっている。









「まぁ周りの反応見ておけば大丈夫ですよ」

三橋「そうだな」

「お兄ちゃんたちは並んでるんですかね」

三橋「そうだな」

「……返事適当すぎません?」

三橋「んー……そうだな」

「ほらやっぱり」

三橋「なんか……あんま実感沸いてなくてよ」

「え?」

三橋「彼女……つーか、お前とこうして年越すの」







そう言いつつ耳が赤くなる三橋さん。



負けじと私の顔も熱くなる。







するとその時、行列のほうから
ワァァという賑わう声が響いてきた。



どうやら年を越したみたいで。








三橋「今日は明日なのか」

「そうですね。明けましておめでとうございます」

三橋「ん。あけおめ」

「今年もよろしくお願いします」

三橋「よろしくしてやるぜ」

「……新年くらい、ちゃんと挨拶しません?」

三橋「いーだろ俺らしくて」

「……まぁ、たしかに」









さみーな、と白い息。



ぼんやり見上げた空にはオリオン座が
見えなくなりそうになっていた。









今年はどんな年になるんだろう。



三橋さんと一緒だったら、なんでもいいや。









三橋「A」


「?」


三橋「これからも、毎年俺と年越せよ」


「……」


三橋「おい。聞いてんのか」


「……ふふ、はい。上等ですよ」









.









というわけで明けましておめでとうございます!

完全に更新を忘れてて年を越してしまった((T_T))

今年もよろしくお願いします!!!



次話は落書きです!!









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めーぷる(プロフ) - 紫雨さん» 了解しました!ありがとうございます!! (2019年1月3日 21時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - めーぷるさん» リクエストありがとうございます!ただ、申し訳ないのですがこのpart3は恐らく今もらってるリクエストでpart4へ移行すると思います!本当に本当に面倒で申し訳ないのですが、移行した際にもう一度リクエストしてもらってもいいですか?申し訳ないです(*_*; (2019年1月3日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる(プロフ) - すみません、リクエストです…!色々あって心がボロボロな妹ちゃんを三橋くんが死ぬ気で助けるって話お願いしてもいいですかっ (2019年1月3日 19時) (レス) id: ed137c864e (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - jr00rtk417hさん» なにか名案があれば教えてください!(笑) ありがとうございます!がんばります(≧∇≦)/ (2019年1月3日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
jr00rtk417h(プロフ) - 確かに…(o_o)そこが問題ですね笑笑いつも楽しみにしてるのでこれからも頑張ってください! (2019年1月3日 16時) (レス) id: 279b567dfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年12月6日 22時

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