伊藤の妹は三橋にゾッコン。Part4【今日から俺は!!】

ひゃくごじゅう！！ ページ3

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そんなこんなで、夜ご飯は終わり、


翌日の朝。






佐川「Aさぁ〜んっ!!」

「佐川さん?!」




学校に来てみると、
昇降口には大きな花束を持った佐川さん。

と、恐らくお仲間と見られる先輩方。



思いきり険しい顔をしちゃったけど、
嬉々満面の佐川さんは気にしはしないようで。





佐川「お付き合いされたんすよね!!三橋さんと!!」

「なんで知ってるんですか」

佐川「もう学校中知ってますよぉ!!
はいこれ、記念の花束っす!!」




両手でも抱えるのが大変な花束を
押し付けられ、なぜか佐川さんに写真を撮られる。


「あとで三橋さんとも撮りましょう!!」と
言われたけど本当に恥ずかしいので遠慮した。




佐川「ささ、お通りください!!
教室まで付き添うっす!!」

「いやマジでやめてください」

佐川「何言ってるんすかぁ〜!!
三橋さんの彼女さんを無下には扱えないっす!!」

「……三橋さんは?」

佐川「まだ来てないみたいっすね!
あ、こっちの教室で待ちますか?」

「いえ。だろうな、と思っただけで」





私は佐川さんの前を通過して階段の方に向かった。


すると階段の両脇にもお仲間さんたちが
ずらりと並んでて、

みんなニッコニコ笑ってる。



中には泣いている人まで。




……ナニコレ。







赤坂「Aちゃんっ!」

「理子さん!!」



途中、理子さんが降りてきて私のもとに
駆け寄ってくるとそのまま首に抱きついてきた。


ヒロインの匂いがふわっとする。

ええ匂いです。




赤坂「三ちゃんと付き合ったんだって?」

「まぁ……、あ、その、理子さん……」

赤坂「気にしないで。本当に今、嬉しいの。
おめでとう!!」

「……理子さぁん!」




私は思わず鞄を捨てて抱き締め返してしまった。

なんていい人なんだろう。


大好き。





赤坂「ふふっ、何かあれば相談してね!
いつでも聞くわ♪」

「じゃぁこの階段に並ぶ人たちを森に返してください」

赤坂「そんな野性動物みたいな……」









その時、ぐいっとセーラーを引っ張られて

理子さんと引き剥がされてしまった。



見上げてみると、金髪パーマが
じーっと私を見下ろしてる。








「三橋さん!」

三橋「なにやってんだよ」

赤坂「おはよ、三ちゃん!
嫉妬しないでよね〜♪」

三橋「してねぇわ」

「お早うございます!」

三橋「……ん」





三橋さんは私の頭をくしゃっと撫でると

颯爽として階段を登っていった。





朝からご馳走さまです……♡






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