ひゃくろくじゅうろく！！ ページ19
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翌朝。
商店街をお兄ちゃんと歩いていたら、
いきなり後ろからものすっごい体重が
乗し掛かってきた。
肩越しに見れば少しうねってる金髪。
「三橋さん!」
伊藤「テメェ朝からAに近すぎんだよ離れろ!!」
三橋「まぁまぁそう怒んなって。
いいもんやるからよっ」
私に肩を回したままの三橋さんは
上機嫌に一枚の紙を見せてくれた。
ていうかほんとに距離……。
しかも肩組んでる体制から一緒に
紙を覗き混もうとするからますます顔は近くなる。
……絶対無自覚でやってるよ、この人。
伊藤「お前、やけに張り切ってると思ったらこんなことやってたのかよ……」
三橋「こんなこととは失礼だぞイトーくんっ」
二人の会話に我に返って、
プリントを見てみれば
そこには今井さんの写真と谷川さんの写真。
両方とも好き勝手に落書きされてる。
「……」
……私はこれだけのために放っとかれていたの?
ムカつく。三橋さんのくせに。
三橋「これをここら一帯の掲示板に張り付けてやるぜ」
伊藤「それでオメーが満足するなら良いけどよ」
……良くないし。
三橋「いやー楽しかったぜマジで。
Aにも見せてやりたかったわ」
「……ソーデスカ」
三橋「んだよ急に。怒ってんのか」
「べ、つ、にっ」
するりと腕から抜けてお兄ちゃんの反対側の隣に移る。
少しキョトンとしたみたいだけど
気にも止めないで呑気に喫茶店の
新メニューについて話し始めた。
……私が昨日何してたのかなんて興味も無いってか。
ムカつく……。
三橋「だからよ、放課後行かね?」
「……私ですか?」
三橋「お前以外に誰がいるんだよ。
俺は嫌だぞ、何が悲しくてこんなカッパ野郎と
喫茶店に行かねばならんのじゃ」
伊藤「おい」
「……」
“お前以外に誰がいるんだよ”
たったそれだけで、
私はイライラもモヤモヤもどっかに
行っちゃうから、
ほんとに単純だと思う。
伊藤「にしても、もう春休みだな」
「私にも後輩が出来るのか……」
三橋「お前大丈夫か? ちゃんと優しくしてやらねーと駄目だぞ」
「三橋さんに言われたくないです」
三橋「んだと?!」
伊藤「変な奴とか入学してこないといいけどね」
「金髪とかウニ頭がいるから来ちゃうかもね」
三橋「おいそれは俺様のこの金髪がコイツのウニ頭みたいに変だって言いてーのか!!」
伊藤「変って言うな!!」
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天孤 - 現実は本当に甘くないんですね〜 (2019年8月2日 14時) (
レス) id: 7eedb3b556 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - そうだね！見よう！泣くマジ泣く (2018年12月16日 20時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - カ……カナリヤ…………私だって……こんな激辛な現実は見たくない!でもしょうがない……残された時間で私たちが出来ることを今一度考えて楽しく『今日から俺は!!』見よう!………泣いても笑っても最後だから………。 (2018年12月16日 18時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - やめて！！！現実を突き止めないで！！！！！！！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - やだ………明日で今日から俺は!!が終わっちゃう…………… (2018年12月15日 22時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月1日 12時
