ひゃくごじゅうご！！ ページ8
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放課後。
今日もまた、三橋さんと帰る約束をしている。
まだまだ慣れないけど、
最近ようやく“三橋さんの彼女”という
ワードにも慣れてきて……
「あれ?」
今井「おやおや、Aさん。こんにちは」
「こんにちは?」
早めに帰りのHRが終わったので
先に校門で待っていようと昇降口に来てみたら、
なんと他校の今井さんが立っていた。
この学校、警備甘すぎない?
「どうしたんですか?」
今井「ふふふふふふ……
Aさんに、こちらを差し上げたくてですね」
それは四つ折りにされたコピー用紙のようなもの。
折り目が今井さんらしさを物語っている。
「私に、ですか?」
今井「ええ。貴方にです」
「果たし状……?」
今井「ふふふ……まぁ見てからのお楽しみです」
それでは、と不気味な微笑みを残して
今井さんは外へ出ていった。
私はとりあえず中を見ようと思い、
鞄を置いて紙を広げる。
そこにはマッキーペンの太い方で
殴り書きしたような文字で、
文章が長々と書かれていた。
「えーと……
『ディア、伊とうAサマ。
とつぜんですがやはり、
あなたにふわしいのはオレだと思います。
三はしってヒキョーだし、
顔へんだし、
うわきばっかりするクズ男です。
あなたもそう思いませんか?
オレはAさんを幸せにします。
今日の放かご、公園の』───」
途中まで読んでいたのに、
横から大きな手がにゅっと伸びてきて
持っていた紙を奪い取ってしまった。
「三橋さんっ!」
三橋「おい、今井の野郎がここに……
つかなんだよこれ!!」
「今井さんに貰ったんです」
三橋「……あの野郎ぉ!!
Aにこそこそしやがって……!!」
「あの、三橋さ」
三橋「キヒヒヒ……俺を怒らせたな今井ィ……!!」
あ、これ、聞いてないやつだ。
私はもう声をかけるのも止めるのも諦めた。
伊藤「おーい三橋……あれ、A」
赤坂「Aちゃん!三ちゃん!」
「あ、二人とも」
三橋「今日という今日は血祭りじゃぁぁぁあ!!」
赤坂「ちょっと三ちゃんｯ?!」
三橋さんはそう叫んだかと思うと、
紙をビリビリに破って上履きを脱ぎ捨て、
物凄いスピードで走っていってしまった。
三橋さんのものと思われる鞄が残されて。
伊藤「……何があったんだ?」
「今井さんがよく分からない紙をくれて……?」
赤坂「……とにかく追いかけた方が良さそうね」
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天孤 - 現実は本当に甘くないんですね〜 (2019年8月2日 14時) (
レス) id: 7eedb3b556 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - そうだね！見よう！泣くマジ泣く (2018年12月16日 20時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - カ……カナリヤ…………私だって……こんな激辛な現実は見たくない!でもしょうがない……残された時間で私たちが出来ることを今一度考えて楽しく『今日から俺は!!』見よう!………泣いても笑っても最後だから………。 (2018年12月16日 18時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - やめて！！！現実を突き止めないで！！！！！！！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - やだ………明日で今日から俺は!!が終わっちゃう…………… (2018年12月15日 22時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月1日 12時
