伊藤の妹たちの番外編 part2【今日から俺は！！】

もっふもふにしてやんよ！！,4 ページ26

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ん…?


なんかすっごい落ち着く匂いが近づいてるような……。



ちょうどその時、

喫茶店から長ランウニ頭と美少女スケバンが
仲良さげな雰囲気で出てきた。



なんで朝から喫茶店来てるの……





早川「あれぇ〜?わんちゃんだぁ!」

伊藤「おぉー!!お前どうした〜?迷子か?」

「わ…わふっ」





お兄ちゃんは馴れた手つきで私の頭を撫でてくる。


…やばい。

片桐さんに並ぶくらい気持ちいい。




早川「すっごぉい! 伊藤さんてぇ、
わんちゃんに懐かれやすいんですね♡」

伊藤「そ、そんなぁ〜♡」

「…」




久々にバカップルトークを聞いたな。


とか色々考えてたらお兄ちゃんに抱っこされる。




見た目は子犬、中身は高3。

恥ずかしいのに、安心しちゃうから悔しい。





伊藤「可愛いなぁー、Aにも見せてあげたかった」

早川「Aって犬好きなんですか?」

伊藤「んー大きいのは苦手なんだよね。
小さいのは……どうだろ」

「わふっ」




喋りながら耳の裏を撫でられる。


んんん……気持ちいい。

寝ちゃいそうなくらい。









「キャゥッ?!」

伊藤「んぉ、どした?」







ただならぬ殺気がビシバシ感じた。



恐る恐る、お兄ちゃんの肩から覗いてみると……






早川「ワンコろの癖に調子のって伊藤さんに媚びてねぇぞぉゴラ……!!」








怖いです、怖いですって早川さん!!


これ殺されるんじゃないの?!


ぶっ殺されるよね?!


ていうか子犬に容赦ないなこの人!!






伊藤「ん?京ちゃんもだっこする?」

早川「えっ?あ、はは、はいっ」



無理無理殺される殺される!!

お兄ちゃん離れたくないよぉー!!




……という私の心の悲鳴は届かず。


早川さんの胸元へ。



ゴツゴツしてないから抱っこしてもらうだけで安心する。


けど、殺されるんじゃないかと恐怖でもある。




「ク、クゥ……?」

早川「……」





無言が怖いです早川さん。


さっきまで人殺しの顔をしていた
早川さんはじっと私を見つめてくる。







早川「……ふふ」

「?」






不意に早川さんは柔らかく微笑むと、

お兄ちゃんよりも小さな手で私の頭を撫でた。



早川「よしよーし……お前は可愛いな」

「……くぅん」

早川「ふふふっ」




ぶりっ子でもスケバンでもないレアな早川さんの笑顔、

いただきました。









伊藤「おいで!」

「グルル……」

伊藤「そんなに京ちゃんがいいの?!」

早川「伊藤さん……」

伊藤「寂しい…」

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