伊藤の妹たちの番外編 part2【今日から俺は！！】

素直になればいいのにね,4 ページ22

*M-side






翌日の昼休み。


Aは相変わらず怒った様子で
弁当を食べている。


俺の目の前で、





「はーぁ、金髪パーマが滅びるのはあと何日ですかねぇ」


三橋「おい金髪パーマ馬鹿にすんなよ!
時間かかったんだぞこれでも!!」


伊藤「俺のほうが倍以上かかったけど」


三橋「いやお前のは知らん」





Aは生意気に半目でじっと
睨んでくるので、

俺はコイツの弁当の卵焼きを指で摘まんだ。




三橋「んだよー甘い卵焼きかよ」


「私の卵焼き返してくださいよ!!」


三橋「残念でしたーもう腹の中ですぅー」


伊藤「A、俺のあげようか?」


三橋「伊藤。お前がコイツを甘やかしすぎたから
こんな生意気になったんだぞ。責任とれよ」


伊藤「Aが可愛いのは生まれたときから変わんねぇよ」


三橋「いや会話。キャッチボールしようか」







しかし甘い卵焼きだからといって
甘すぎないな。

なかなかうまい。

こういう卵焼きもありかもな。





三橋「おい今度俺にも弁当作れよ」

「物の頼み方が上すぎるんですよ。
舐めてるんですか」

三橋「くれ」

「お兄ちゃんこのクラスって習字の授業ある?」

三橋「おまっ、墨汁で俺の髪を黒くしようとすんなよ!!」

「美術室にいけば油絵の具がいっぱいあるかな」

三橋「やめろよ俺の金髪をパレットにすんの!!」





と、騒がしく喧嘩していたら、

佐川が恐る恐るといった様子で手を上げた。









三橋「なんだよ」

佐川「あの……お二人は仲直りしたんですか?」

「するわけないじゃないですか」

三橋「誰がこんな奴と仲良くなんなきゃ
いけねぇんだよ。
つか、元々仲良くねぇし」




全く事情を知らない伊藤が

「え?喧嘩してたの?」と検討外れなことを
聞いてきたがとりあえず俺達はスルー。



佐川は納得いかないみたいで
首を傾げた。







佐川「だって今日は仲良さそうですし……」

三橋「はーぁ?!俺がこんなチビと仲良くなるわけねぇだろ!!」

「そうですよ!こんなモテなくて
性格品曲がった人なんか知らないです!!」

三橋「んだとぉ……!!」






再び口論が始まり、

教室は騒がしくなる。



ぽつりと佐川が何か呟いたけど

俺達には全く聞こえなかった。









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佐川「……素直になればいいのに」









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リクエストありがとうございました(*´∇｀*)
和んでいただけたら嬉しいです(笑)

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