無理は禁物,2 ページ43
*K-side
喧嘩からの帰り道。
絶対無縁であろう空き地にAが
全身ボロボロでふらふらと歩いていた。
私と明美が走って近寄ろうとした瞬間
吐いてしまい、そのまま意識不明に。
とにかく近くの家で様子を見ようということで
理子さんのお家まで運んだのが、十分ほど前。
早川「理子さん、すいません。
突然押し掛けてしまって……」
赤坂「いいのよ。運んでくれてありがとう。
京子ちゃん達は怪我してない?」
川崎「ウチらはまた別の喧嘩してただけなんで。
それよりAは……」
畳の部屋に敷かれた布団の上で、
Aは小さく寝息を立てている。
命に別状は無さそうだけど……
赤坂「暫く休めば目を覚ますわ。
手当てもしたし、起きたら病院に連れていきましょ」
早川「ありがとうございます、理子さん……」
そのとき、「Aーｯｯ!!」という
叫び声とともにドドドドｯと何かが走ってくる
音が響いてきた。
と、同時に背後の襖がスパァン!と開いて
顔を真っ青にした伊藤さんが現れる。
その後ろには、少し息を切らしてる三橋さん。
伊藤「Aｯｯ!!」
川崎「伊藤さん、三橋さんまで……!」
三橋「理子から電話もらった」
赤坂「頭を殴られたみたいだけど、命に別状は無いみたい。じきに目を覚ますわ」
伊藤「ありがとう、理子ちゃん……」
伊藤さんは少しだけ安心したみたいで、
Aの頬をそっと撫でた。
本当に妹思いの素敵なお兄さん。
三橋「ねーねー京子ちゃん」
早川「?」
三橋「Aが倒れてたのって、どの辺り?」
早川「商店街から少し外れたとこの……
河川敷降りたとこの公園を突っ切った先にある
空き地ですけど……」
三橋「ふむふむー、おっけーい」
バチッとウインクしてピースをする三橋さん。
もっと怒るか、焦るかするかと思ったけど……。
赤坂「三ちゃんはAちゃんの傍にいてあげなよ」
三橋「いーんだよ。どうせすぐ起きんだろ?
ったくよ、俺が何回も“警戒心持て”って
言ってやってんのによ、面倒ごとにすぐ
首突っ込むからよ。
自業自得じゃ」
赤坂「……もー」
川崎「いや、理子さんの言うとおりっすよ。
Aボコッた奴見つけ出せば良いんすよね、
ウチらと伊藤さんで見つけます」
三橋さんはAの顔をチラリと見て、
「……わーったよ」とぶっきらぼうに答えた。
伊藤「ん?京ちゃんも闘うの?」
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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです！ (2019年1月26日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ！修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか！？ (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です！リクエストありがとうございます(*´∀｀)続編で書かせていただきます！！ (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀｀)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月20日 21時
