妹といっしょ,4 ページ10
*I-side
伊藤「てんめぇAに告るとかいい度胸してんじゃねぇかあぁん?!表出ろやその面けちゃけちゃにしてやんぞゴラァ!!」
「お兄ちゃんチンピラみたいになってるから落ち着いて」
伊藤「落ち着けねぇわ!!」
恐れていたことが起こってしまった。
可愛い可愛いAはきっと男からも
人気なんだろうけど、
付き合いたいなんておこがましいことを
考える輩が現れるとは。
しかも茂部だと?!
Aの苗字は伊藤が一番似合ってんだよ!
「えーともんじゃライオンくんだっけ」
茂部「茂部です!なんですかその鬣うじゃうじゃしてそうな生き物!!」
「ごめん私名前覚えるの苦手でさ」
茂部「もはや覚える気すらないですよね?!」
伊藤「ゴタゴタうるせぇよドブネズミ!!
黙ってAの話聞けやッ!!」
瞬間、横腹にAの肘がめり込んできて、
口から空気が飛び出した。
ノールック肘アタック、いつのまに習得したんだ……。
喋れなくなった俺を確認してから
Aはもう一度ドブネズミを振り返り、
スッと頭を下げる。
「ごめんなさい。お付き合いできません」
茂部「な、なんで……俺は学年順位いつも100位以内だし、スポーツテストの結果もB評価なんだよ?!」
「うんあんまり凄くないよね。自慢するところじゃないと思うしちなみに言うけど私は学年10以内だしスポーツテストは満点だったからね」
伊藤「まじかA!!かっけぇな!!」
茂部「俺の何がいけなかったんだ!!」
「いや私、あなたと喋ったことないでしょ」
茂部「あるよ?!転入してきてすぐに『あ、よろしくー』って言ってくれたよね?!」
「ええぇー……それカウントしちゃうんだぁ……」
茂部「いいから黙って俺と付き合え!!」
ドフネズミが、急に切れだすと
差し出していた方の手でAの手首を掴んだ。
かなり力が隠ってたらしく、
妹の顔が少しだけ歪む。
伊藤「……おい」
横腹の痛みもどこかに消え、
ゆっくりと二人の間に入る。
Aを後ろに立たせて掴んでいた
ドフネズミの腕を捻りあげた。
伊藤「Aは付き合わねぇって頭下げてんだろうが。
男だったら潔く諦めろよ腐れ蜜柑野郎」
茂部「ひっ……!
やっぱりバックに不良をつけてたのか……!!
騙しやがって!!この、タラシ女!!」
ブツッとなにかが切れた音がして、
気づいたときにはうさちゃんパンケーキが
ドフネズミの顔面にへばりついていた。
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nasiremon - あぁ…!本気で兄になってほしい… 頼む…神様!転生でも何でもいいから私を伊藤さんの妹にしてぇぇぇ!!! あわよくば三橋さんの友達にも…… (2020年5月14日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - ツボったwwwwwwwおもろいです (2020年4月27日 21時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの飴(プロフ) - ありがとうこざいます♪すぐに探しにいきます! (2019年1月1日 10時) (レス) id: a83557efdf (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ゆずの飴さん» ありがとうございます(*´-`)ありがたきお言葉です!アカウント名は《 神室時雨(≡・x・≡) 》です!街灯がトプ画ですね! (2018年12月31日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの飴(プロフ) - 絵がお上手で羨ましい… あと、twitterのアカウント名を教えていただけますか? (2018年12月31日 20時) (レス) id: a83557efdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年11月5日 18時