大型犬と小型犬,1 ページ45
*K-side
「片桐さんっ!」
日曜日の夕方。
一人で歩いていると、
後ろから伊藤Aがスーパーの
袋をぶらさげて駆け寄ってきた。
制服ではなくラフなパーカーを羽織り、
いつも下ろしてる髪を一つに束ねてる。
片桐「偶然だな」
「一人で歩いてるの珍しいですね!
私服だったし遠くからだと誰か分かりませんでしたよ」
片桐「それなのに声をかけてきたのか」
「呼んだら振り返ったので」
並んで歩き始めて、
「何してたんですか?」と見上げてくる。
……コイツ、本当に俺に怯えねぇよな。
片桐「ムシャクシャすることがあったから走ってた」
「あーわかります。イライラすると動きたくなりますよね」
片桐「分かるのか」
「私もよく縄跳びしたりしてましたよ」
なんとなく、Aのスーパーの袋を
持とうとしたらビックリした目で見返された。
「持つ」と言っても「大丈夫ですよ!」と
手を横に振る。
「片桐さんってそういうことするんですね」
片桐「悪い、気を悪くさせたか」
「いやいや! 女性に対してお優しいんだなと」
片桐「……?」
「え、無自覚ですか?」
片桐「重そうだし俺が持った方がお前が楽だと……」
「……天然タラシですね」
片桐「それは光り物なのか」
「少なくともお刺身ではないです」
どこか呆れたように笑う。
よくよく考えたら、コイツと二人で歩くのは
初めてかもしれない。
歩幅が合わないのはそのせいか。
Aは一歩が俺の半分なので
ゆっくり歩かねぇと置いていってしまいそうだ。
「あ、そういえば腹痛の時に温かいもの飲むと良いって聞いたのでこんなものを買ってみました」
片桐「『ホットジンジャー』?」
「しょうがって、温かくなる作用もあるみたいなんです。お一つどうぞ」
片桐「いいのか」
「お湯に溶かして呑んでくださいね」
片桐「ああ。ありがとう」
ホットジンジャーというものを
Aの手から受け取ろうとした、
その時だった。
ビシッと誰かに手のひらをチョップされ、
Aと俺の間に誰かが割って入ってきた。
睨み付けるように見上げてるソイツは
ほぼ毎日一緒にいる相良。
片桐「相良」
相良「なんで智司がAと二人で歩いてるんだよあァ?!」
片桐「いきなり喧嘩腰だな」
.
四話くらいでお話いっぱい
なんですよねどうしよう。
番外編続編とか聞いたことない……
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nasiremon - あぁ…！本気で兄になってほしい… 頼む…神様！転生でも何でもいいから私を伊藤さんの妹にしてぇぇぇ！！！ あわよくば三橋さんの友達にも…… (2020年5月14日 0時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - ツボったwwwwwwwおもろいです (2020年4月27日 21時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの飴(プロフ) - ありがとうこざいます♪すぐに探しにいきます！ (2019年1月1日 10時) (レス) id: a83557efdf (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ゆずの飴さん» ありがとうございます(*´-`)ありがたきお言葉です！アカウント名は《 神室時雨(≡・x・≡) 》です！街灯がトプ画ですね！ (2018年12月31日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの飴(プロフ) - 絵がお上手で羨ましい… あと、twitterのアカウント名を教えていただけますか？ (2018年12月31日 20時) (レス) id: a83557efdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月5日 18時
