伊藤の妹たちの番外編【今日から俺は！！】

クリスマス*14 ページ37

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家に帰ると、サンタの格好の兄が
玄関で体育座りしながら啜り泣いていた。


「……何してんの」

伊藤「Aが帰ってこないから……俺……」

「……うん……ごめんね」



リビングに入ってみると、
すでに夕食の準備が支度されており、

あとはグラスにジュースを注ぐだけみたい。


お兄ちゃんが一人でやったのかと思うと
ちょっとビックリ。




伊藤「あ、そうだ。これ、京ちゃんから」

「えっ! わぁぁ!かわいい!!」



受け取った袋の中から真っ赤な口紅が。

『これつけてスケバン頑張れよ』の
メッセージまで。

別に目指すつもりはあまり無かったけど、
可愛らしいメモ帳にきゅんとくる。


……お兄ちゃんに見られなくて良かった。





伊藤「んで、これは俺から!!」

「あ、私も」





お互い座ってから、恒例のプレゼント交換。

なんだか手触りに既視感が……




開けてみると、ピンクのウサギをモチーフに
したモコモコの手袋。



これって……





伊藤「えっ」

「びっくりだね」

伊藤「俺、Aに風邪引かないように
温かくなるのをって……」

「私も」




お兄ちゃんの手にはグレーでハリネズミを
モチーフにしたモコモコの手袋。



まさかの同じお店で買ったやつ。






こんなこと、初めてだった。





思わず顔を合わせて笑ってしまう。








伊藤「それじゃぁ、乾杯するか」

「うん!」






オレンジジュースを注いで、グラスを持つ。



あの鮮やかなクリスマスツリーを思い出しながら、

私はお兄ちゃんと乾杯をした。









「「メリークリスマス」」









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以上、クリスマス編でした!

ちょっと長くなりすぎちゃいましたね……

いかがでしたか?


文字数に妨げられカットしたシーンもあり、
私の中では不完全燃焼な感じです笑



さてさて、季節はもう冬まっしぐらですね。
体調は大丈夫でしょうか?

私のクラスでは風邪っぽい人が結構現れてきてますが

むろん作者は元気です。

ばkﾋﾟｰなので。




これからは再び日常の番外編になりますが、
クリスマス近くになりましたらぜひ、

また見てみてください。


きっと今より読みやすいはず……!←



読んでくださりありがとうございます。

引き続き『伊藤の妹は三橋にゾッコン』を
よろしくお願いします。


お体に気を付けてお過ごしくださいませ(’-’*)




神室時雨


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