にじゅういち！！ ページ21
.
赤坂さんは、三橋さんの反撃を
すべてかわすか受け止めている。
「すご…」
伊藤「あーもー…あの野郎……」
お兄ちゃんは呆れたようにため息をつきながら
二人の喧嘩の方へ歩み寄ってく。
その間も乱闘は続いていて、
赤坂さんが思いきり蹴ろうとしたのを
三橋さんがかろうじてかわした。
「あ」
蹴りをしゃがんでかわしたので、
スカートの中が丸見え状態に。
三橋さんは馬鹿にしたように「あー!!」とか
声を上げるから、赤坂さん渾身のパンチが炸裂。
かと思いきや、お兄ちゃんが間に入ってそれを止めた。
何やら揉めてるみたいだったけど、
すぐに赤坂さんのほうが背を向けて帰っていく。
「赤坂…理子さん……」
強かったな。
歩いていく姿は可愛いのに、あんな喧嘩が強いなんて。
「…」
やっぱ今の私のままじゃダメだ。
強くならなくちゃ。
三橋さんとお兄ちゃんを守れるくらい。
私は、お兄ちゃんたちに何も言わずに踵を返した。
あの二人に甘えてたらいけないと思う。
自分の身は、自分で守らなくちゃ。
走って商店街の角を曲がろうとした瞬間、
反対側から歩いてきた誰かに思いきり突進してしまった。
「った……」
?「いってぇな……あん??」
低くて圧力のある声。
100%不良だ。
恐る恐る顔を上げると、立っていたのは
灰色の学ランを着た男の人。
オールバックにした色素の薄い髪の毛と眉毛が
特徴的だった。
……きっとこの人は外国人。
?「お前……」
「日本人かよ……」
?「おい」
「はいっ」
?「お前ら先行っとけ」
どうやら声をかけたのは私ではなく、
後ろに引き連れていた手下たちらしい。
手下さんたちは私を眼飛ばししてから
ぞろぞろと商店街の方へ歩いていった。
……これ、殺されるんじゃ??
?「……おい」
「はっ、はいぃ!!」
?「…………立てるか」
すっと伸びてくる手のひら。
困惑しながらもとりあえずその手を借りて立ち上がった。
離されると思った手はまだ握られてる。
……なんだこれ。
?「……名前は」
「じょっ、ショセリーヌです」
?「ふん……ジョセリーヌか……」
ん??
?「帰国子女か」
「そ、そんなとこデス」
?「大変だな。顔は日本人なのに」
んんん??
この人、普通に信じてる……??
え、馬鹿なの?
.
……なぜか罪悪感があって、
私は小声で訂正をした。
．
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紫雨(プロフ) - きよか。さん» コメントありがとうございます(*´∇｀*)part6までと長いですがぜひぜひお時間あるときに続きも読んでみてください！コメントありがとうございました！ (2018年12月27日 15時) (
レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 最高すぎます…。ドキドキしすぎて呼吸困難です…。三橋かっこよすぎます(><)本当に最高です…。ありがとうございます…。 (2018年12月27日 13時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 黒玄さん» ありがとうございますぅぅぅ(´；ω；｀)！！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄(プロフ) - 紫雨さん» いえいえ、知らない人が多いのもしょうがないと思います。私も全て覚えてるわけじゃありませんし…少し気になったまでですので。これからも更新、自分のペースで頑張って下さい♪( ´▽｀) (2018年12月1日 20時) (レス) id: 59a986cd95 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 黒玄さん» いたんですか？！？！完全に私パクリみたいになってますよね？！？！？！完全なるやらかしです……すいません、ドラマしか見てないのでそんなつもりはありませんでした！！ (2018年12月1日 20時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年10月31日 20時
