strawberry candle 6 ページ7
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あのあと、ますますヒートアップした二人を
伊藤くんとあとから来た理子ちゃんが
連れて帰ってくれた。
……その時、理子ちゃんに手を握られてた
貴志を思い出すとまたお腹の奥が重くなる。
……私、やな奴だよなぁ、ほんとに。
「お疲れさまでした。お先失礼しまーす!」
松岡「お疲れさま」
やけに今日のバイトは疲れた。
色々あったし仕方ない。
ふと商店街を見渡してみると、
所々のお店がイルミネーションの
準備をしてる真っ最中だった。
「あー……そっか、もうすぐクリスマスか」
クリスマスといえば、
貴志のお家でクリスマスパーティーに
入れてもらってたっけ。
おばさんたちに可愛いカチューシャとか
貰っちゃったりして。
貴志ともプレゼント交換してたなぁ……。
ってだめじゃん私。
忘れなきゃなのに、思い返しちゃってる。
?「あれ、オネーサン一人でどうしたの〜!」
「えっ……」
不意に馴れ馴れしい声が飛んで来たかと思うと、
目の前に三人の不良が現れた。
ネックレスやらピアスやらがジャラジャラしてる。
友人みたいなテンションだったけどまったくの他人。
「……どちらさまですか?」
不良「おー俺たちさァ今時間空いてるから
オネーサンの寂しさ埋めてあげようと思ってサ!!」
なんじゃそれ。
ありがた迷惑がすぎる。
「別に寂しくないですけど……」
不良「嘘だ〜! あっちのイルミネーション見て切なそうな顔してたじゃん!!」
「そ、それは……」
不良「とりあえずさ、チキンでも食べよーよ! 奢ってあげるからさ〜!」
yesとも答えてないのに不良が肩に手を添えてきた。
咄嗟に振り払えば、空気が一気に悪くなる。
え……私が悪いの?
不良「テメェ…調子乗んなよ」
不良「痛い目に合わないと言うこと聞けないんじゃね」
「え、」
不良「女の癖に……こっち来いっていってんだろ!!」
急に口調が荒くなった不良の一人に
思いきり腕を捕まれて、引っ張られた。
咄嗟に悲鳴をあげようとしたら
口を手で塞がれて息すら出来ない。
やだ…、やだ、っやだ……!!
痛いのはやだ
怖いのはやだ
助けて、
助けてっ……
「っ……たか…し、ぃ……!!」
背後で、「ぐぁ」という呻き声と
何かが地面に倒れた音がした。
同時に私の口を塞いでいた手が
ずるりと落ちていく。
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Runa - めっちゃこのお話大好きです！応援してます！！！ (2021年6月9日 1時) (
レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
りゅうの - めちゃめちゃ面白かったです!! (2020年3月22日 17時) (レス) id: c1d7a041f7 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 素敵です。 (2019年1月29日 20時) (レス) id: ed675bb7df (このIDを非表示/違反報告)
月崎伊吹(プロフ) - ずっと気になってた作品で、今日やっと読むことが出来ました。とても面白かったです!なんと言うか……深い作品でした。これからも頑張って下さい。(ちなみに私の学校、クリスマスが終業式の日でした) (2019年1月7日 14時) (レス) id: 275071a833 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ぺっぱーさん» コメントありがとうございます(*´ｪ`*)本当ですか！笑笑とても嬉しいです(≧∇≦) (2019年1月7日 12時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月16日 19時
