strawberry candle 23 ページ24
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お家に帰ってお風呂に入り、
お部屋に入ると理子ちゃんはパジャマ姿で
なにか雑誌を読んでいるみたいだった。
赤坂「あ、Aちゃん!」
「お風呂ありがとう。まだ起きてたの?」
赤坂「だってせっかく友達とお泊まりしてるんだもん」
恋バナしよ!と枕を抱き締めて寝転がる。
無邪気な姿に「可愛いなぁ」なんて
女子の私でもデレデレしてしまった。
「あ、そういえば三橋くんに送ってもらったんだ」
赤坂「え!良い感じじゃん!
そんな風になってるなんて知らなかったわ!」
「……理子ちゃんが頼んでくれたんだよね?」
私も理子ちゃんの隣の布団にもぞもぞ入る。
真向かいの理子ちゃんは目をパチクリさせた。
赤坂「私は何も言ってないけど……」
「え、でも……」
赤坂「はっはぁん……そういうことね」
「どういうこと?」
赤坂「三ちゃん素直じゃないんだから……んふふっ♪」
理子ちゃんは一人でニンマリ笑うと、
「ねぇねぇっ」とお布団から起き上がった。
つられて私も座り直す。
赤坂「Aちゃんは三ちゃんのことどう思ってるの?」
「え? どうって……」
赤坂「ドキドキしたり、きゅんきゅんしたり!」
「もしかして、今、恋バナしてる?」
赤坂「うんっ」
「ふぉ……なんか恥ずかしいね」
赤坂「良いじゃない、女の子だけなんだから。
ね、教えて教えてっ!」
ずいっと詰め寄ってきた理子ちゃん。
目がキラキラ輝いてる。
「私…は……」
考えながら、答えようとした瞬間、
「ヤッチェーイ!!」と謎の掛け声が響いてきた。
理子ちゃんと顔を合わせて廊下を覗いてみると
理子ちゃんパパが何か白く丸いものを振り回してる。
赤坂「……お父さんこんな時間に何してるの」
赤坂父「おお、理子。お父さん今ね、
ピザの生地を作ってるんだ」
「ピザの生地」
赤坂父「女の子はペペロンチーノが好きだと聞いてね、作ってみようと思ってね」
「……ペペロンチーノって何か知ってます?」
赤坂父「知らない。恐らくびっちゃびちゃのピザだと解釈してるけど実際どんな食べ物なのか知らない」
赤坂「……パスタだよ」
赤坂父「はうぁ?! じゃ、じゃぁこのピザの生地はどうしたら?!」
「……びっちゃびちゃのピザってやだな」
せっかくのお泊まりムードも壊れてしまい、
私たちはそのあとすぐに寝ることに。
夢で、びっちゃびちゃのピザを食べる夢を見た。
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Runa - めっちゃこのお話大好きです！応援してます！！！ (2021年6月9日 1時) (
レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
りゅうの - めちゃめちゃ面白かったです!! (2020年3月22日 17時) (レス) id: c1d7a041f7 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 素敵です。 (2019年1月29日 20時) (レス) id: ed675bb7df (このIDを非表示/違反報告)
月崎伊吹(プロフ) - ずっと気になってた作品で、今日やっと読むことが出来ました。とても面白かったです!なんと言うか……深い作品でした。これからも頑張って下さい。(ちなみに私の学校、クリスマスが終業式の日でした) (2019年1月7日 14時) (レス) id: 275071a833 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ぺっぱーさん» コメントありがとうございます(*´ｪ`*)本当ですか！笑笑とても嬉しいです(≧∇≦) (2019年1月7日 12時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月16日 19時
