situation (ページ46)

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だから……それを信じたい気持ちもある。

………いや、自惚れるな向井康二。

そうだったとしても、世間が許さない。

「まあせいぜい悩むことだ。
俺は見守ってますから」

「余計なお世話や！(笑)
でも……いざというときはお願いします」

めめと仲良くて良かった。

こんなに話せる相手、めめしかおらんし。

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放課後。

めめと2人で教室を出て、玄関へ向かう。

「―――佐久間君しくじってたよね(笑)
昨日のは1人で笑ってた」

「なっ！もうあれは俺でも出来んわ」

「兄ちゃん！……って、めめもいるじゃん…」

雑談していると、
いつもと同じように突然現れるラウ。

「めめも…って、毎日いますが何か？」

「めめの顔なんて何100回も見た！
もう飽きた！兄ちゃんと帰りたい！」

「……うるさい。康二は
この犬と一緒にいて偉いね」

この2人は、仲が良いからこそなんだろう。

ケンカばっかりしてる。

見てるこっちからしたら可愛いし、
子供みたいで楽しい。

見た目とは裏腹の、中身は駄々をこねる子供。

そんな姿に惹かれる人は少なくない。

ほぼ毎日と言って良いほど告白されたと言ってくるラウールに、少しモヤっとしてるのは秘密。

噂じゃ、毎回「好きな人がいるから」って言って丁寧に断ってるらしいけど…それが誰なのか気になって仕方がない。

どうせ俺じゃない。けど期待しちゃう。