situation (ページ35)

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翔太君とのメール画面に、『今どこにおるん？』と打ち、必死に探し回る。

学校、来てるんやったら誰か見てるはずやし誰かに連絡ぐらいしてるで。

まさか………ほんまに事故に遭ったとかじゃないよな？そんなん……嫌に決まっとる。

心臓をえぐられるような気分になりながら
学校中を走り回る。

「………どこ？翔太くん、」

さっき開いた画面も、何度も何度も返信が来てないか、〝既読〟が付いてるか確認する。

「………あっ、付いた」

スマホを睨みつけていると、願いが叶ったようにメールに既読の文字がつく。

……とりあえず生きてることは確認できた。

立ち止まり、返信を待つ。
数秒すると案の定返信が来て。

その内容は

「………学校の屋上」

意外にも、近かった。
いや……近すぎた気がする。

なんや……こんなに焦って損した気分。

居場所は分かったけど、とにかく早く翔太君に会いたくて走って屋上へ向かう。

「…………翔太くんっ！！」

「………あぁ、…康二、」

青空の下、
1つのベンチで横になった翔太君がいた。

………不機嫌過ぎでしょ。

「誰にも連絡せんかったでしょ。
…どうしたん、何かあった？」

「………振ってきた、俺を。告白してきて相手から振るとか…マジ意味分かんねぇ。……あー、ムシャクシャする…」

「んー……きっと、翔太君が酷いことしたんじゃない？それに尽きちゃったとか、」

「何だよそれ。俺が悪いって言うのかよ！俺は…最初から好きじゃねぇーんだよ」

「それだよ！それが…駄目なんやで？好きじゃないのになんでOKするん？だから…悲しませたんやと思うで？体だけは…駄目やって、ん！」

話してる最中にも関わらず、何故か翔太君は……俺の口に、口を付けた。

つまりは……キス。

「………もう黙れよ」