situation (ページ31)

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□なべこじページ31

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体育館のギャラリーには、
俺以外にも所々に生徒がいた。

割合は男子より女子の方が多い。

「………翔太君目当てなんやろな、」

肝心のフロアにはバスケ部が。

今は部活の試合をやっている最中。

俺の目線の先には、…翔太君。
丁度良く汗をかいて笑っている。

バスケ部のエースの一人で、
幼なじみでもある翔太君は俺の好きな人。

俺は高校2年の帰宅部。
毎日を呑気に過ごしている。

「…………あっ、目ぇ合った」

無意識に彼の姿を目で追いかけていると、
翔太君も俺の視線に気付き微笑み返してくれた。

当然、ドキッとしたのは秘密。

ちなみに翔太君は3年生。
そして他にもふっかさんや佐久間君もいる。

ほんまやったら俺も3年生になりたいなぁー、なんて思ってもそんな事は当然出来ん。

……カッコええなぁ～、いつ見ても。

家が近所ということで
仲良うしてくれた翔太君。

まさに〝ツンデレ〟で

モテモテで

普段はカッコええのにたまに可愛くて憎めへん。

そんな翔太君と一緒にいるうちに、
いつの間にか好きになっていた。

こんな俺を少しでも意識してくれてんのかなとは気になるけど、なんせ女の子にモテモテの翔太君やから、足元にも及ばないんや。

しかも………めっちゃ遊び人やし。