situation (ページ2)

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それから…一時間くらいずっと踊っていた。

「時間もあれだし…。
そろそろ良いんじゃない？」

「……そう、やな。じゃあじゃあ！
あと一回、通して！お願い…！」

「あっ、ああ…。良いけど……」

……どんだけ頑張り屋さんだよ。

「勘違い…だったら本当にごめんなんだけどさ、康二はいつも曲合わせの時は俺にすぐ駆け付けてくるなぁーと思うんだけど……

他のメンバーには頼んだりしてないの？」

「……おん、そうやで。照君以外の皆にもお願いするときはあるけど、
多いのは照にぃやなぁー(笑)。俺的に照にぃが
一緒に踊っててめっちゃ安心なんや」

こういうこと、すぐに言うから康二はズルい。

しかもめっちゃ可愛く笑うから、
俺の心臓はとてもうるさい。

「この後時間ある？」

「うん。特に予定はない」

「じゃ二人で呑み行かへん？
今二人だし折角ならこの機会に…」

康二と二人でねぇー……。

いつぶりだろ。久々なのは確か。
羽目外さなきゃ良いけど。

居酒屋に行き、個室へ通される。

こういう場所だけど、康二と二人きりとなると
どうしてもこう……落ち着かない。

「何頼む？」

「俺は…烏龍茶で」

「えっ！お酒頼まんくてええの？
居酒屋なんやし…」

「俺は良いの。
康二は遠慮せず何でも頼んで良いから」

「そう？」なんて言って口を尖らせる。

だから……羽目外したくないの。