situation (ページ44)

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ラウこじページ44

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両親が再婚して、
血の繋がらない弟が出来た。

元々独りっ子だった俺だけど、
小さい頃から兄弟が欲しいとは思ってて。

高校生になった今でもそれを思っていた。

そんな中、父親が再婚。
再婚相手の連れ子が俺の1個下の高校1年生。

弟とは、到底思えない姿の男の子だった。

俺より背が高くて。

ハーフ、というより
完全に外国人の顔してて。

俺も一応ハーフやけど…レベルが違う。

「――――……兄ちゃん！兄ちゃん起きて！」

「………んー？何やラウ～」

「学校！遅れるよ！？」

名前は、ラウール。

性格も勿論……めちゃくちゃ可愛い。

初めて会ったその日から、俺に優しく本当の兄弟のように接してくれたラウには感謝してる。

兄弟が欲しいとは言っていたものの、やっぱり初対面だと人見知りしてしまう俺は話しかけられずに過ごしていたのを、ラウが俺の為になのかいっぱい話し掛けてくれた。

「「頂きます！」」

成長期真っ只中のラウールだから
朝ごはんも毎回量が多い。

食べっぷりも見飽きない(笑)

部屋は分かれてて、それでもラウは俺を起こしに来て、一緒にご飯を食べて、一緒に学校へ行く。

たまたま同じ学校だったから良かったけど、違かったらどうだったんだろ。

これも……ラウが優しいからなんだろうけど。

「兄ちゃん今日も好き～」

「、何やまた(笑)。俺も好きやで」

ラウの口癖は「好き」

ラウールにとって、きっとそれは
〝兄として好き〟ってこと。

だけど俺は……兄弟の好きを超えた、〝恋愛感情としての好き〟になってしまった。