situation (ページ42)

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康二くんの〝したいことリスト〟を作り、料理屋さんに行って飯を食べたり、旅行をしたりとにかく康二くんのしたいことをこの一週間やった。

それまで持つかな…と思ってしまったこともあったけど、嬉しいことに凄い元気で。

病気なんて、やっぱり嘘なんじゃないかと思うほどだった。

そして一応、今日の旅行でリストに書いてある事は終わることになる。

それまでの間、俺は康二君を好きになった。可愛い所や1人で抱え込んじゃう所とか、いつの間にか良いなって思うことが多くなって。

でも付き合っていると言っても、あまり前と変わってなくて、キスとか、ハグすらしてない。

意識し始めてから、そういうのしたいと思うこともあった。けど……大事にしたいと思ってるから。そこは黙っておいた。

そして今、旅館の部屋。
2人で隣同士で並んで布団の中。

「康二くん、」

「んー？」

「……今日まで頑張ったね。俺には調子良さそうに見えてたんだけどさ、…康二くんは大変だったでしょ」

「………大変やったよ(笑)。えぇー、じゃあ頑張ったご褒美になんかしてよ(笑)」

「ん。良いよ？」

「じゃあ……めめと、…繋がりたい」

「え………」

まさかまさかのそんな答え。

康二には、それがご褒美なの？

「あぁ、い、嫌ならええよ！！ちょっと…調子乗って言っただけやから、」

「ううん。しよう。出来るだけ優しくする。するけど……我慢、してきたから激しくしちゃうかも。痛かったらすぐ言って」

「……う、うん、」

康二くんの上に跨がり、
上から康二くんを見下ろす形になる。

「………好きだよ、康二」

「っ、、俺も、！」

小さく光るオレンジ色の部屋の中で、
照れてる康二くんにキスをする。