situation (ページ15)

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毎週、水曜日と金曜日。

阿部ちゃんの授業を楽しみにしながら日々を過ごす中、学校のテストが迫る。

「康二くん頭良いね」

「いや、悪い方やで？それを言ったらめめなんか…俺と遊んでる暇ないんじゃない？」

「諦めてるし。それと
康二くんとは違ってまだ2年だから」

1学年下の目黒蓮。

自然と仲良くなった奴。

学年は違えど、こうして
休み時間になると一緒におることが多い。

「最近さ、康二くん
より一層明るくなったよね」

「え、そう？そんなに変わった？」

「うん。あ、好きな人が出来たとか」

勘の鋭いめめは俺のことが分かるらしい。

好きな人…はおるけど、、
同じ学年の生徒じゃなければ女の子でもない。

けど……相手がめめなら…
信頼して相談出来るかな。

「俺の話、聞きたい？」

「…うん。聞きたい」

「引くかもしれないよ？それでも…聞く？」

「そう言われたら心構えして聞くよ」

「………好きな人、おるんや。
けどな？その相手が……先生、で、男の人なの」

少しして、驚いたような反応をするめめ。

……まあ予想してたんだけど。

引くなって言われても引くしかないよな。

めめの顔を見ると、何故かどんどん口角が上がっていき、目は輝いていった。

…………え、なんで？

「良いじゃんそれ。告れば？
先生って塾の？それとも学校？」

「え、…あぁ家庭教師」

「うーわっ。それ2人っきりとかの奴じゃん。
俺だったら耐えらんない。

え、康二くん何にも手出してないの？」

これ……応援、されてるん？

告ればとか言うてるし。

「……勿論。出せる訳ないで」

「青春だなぁー、先生に恋とか。
いっそのこと何か引っかけて見たら？」

……思ってた方向と違うんやけど…。