situation (ページ11)

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結局、昼は照が買って来てくれたおにぎりを食べたおかげで、ずっとパソコンに向かうことが出来て集中出来た。

「…ねえ手伝おうか？」

「……いや、いい。
俺1人で出来る。心配ありがとう」

「………そ、」

本当は頼りたかった。けど……いつもは親友、仕事ではライバル、そんな照に協力してもらわないで1人でやりたいとも思ったから。

でも……こんな時だから頼った方が良いのか？

いやいや、でも今更引き留めるのも……。

時計を見る。気付かないうちに7:30を
超えそうになっている。

……ヤバい。結構ヤバい。

お店は8時に閉まる。あと30分。

横にある資料はまだ半分を過ぎたばっか。

「………え、」

上から誰かの腕が伸びてきたと思ったら、
資料を手に取り、椅子に座る照が。

「照……帰ったんじゃないの？」

「ふっかのあんな顔見たら
帰れる訳ないじゃん。俺もやる」

「……ありがと、」

「早く会いたいんだろ。さっさと片付けようぜ」

……あぁ、いつだって俺は
こいつに助けられてた。

こいつの笑顔に頼ってたんだった。

時計の長針がカチカチと音を立てて進む。

8:00

8:30

9:00

1人でカウンターで
待っている康二が頭に浮かぶ。