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舞い上がり過ぎて放心状態の俺にふっかさんは優しく、けれど強く言ってきた。
「…康二、せっかくのチャンス無駄にするなよ。舘さんに気に入って貰える一枚に渾身の力を込めて撮るんだぞ」
「はい！自分がええと思うものならなんでもええんですよね？一枚だけなら」
「そう。モデルの人間がいても良い。舘さんに気に入ってもらえればそれで良いんだ」
この“一度”を逃したら、次いつ来るか分からん。もしかしたら、次すらないかもしれへん。
カメラマンになって約1年。俺のカメラマン人生も大きな第一歩を踏み出そうとしている。
……気ぃ抜たらあかん。
とにかく今は、いっぱい写真を撮りたい。
カメラに触れたい。
カメラのシャッターを切りたい。
俺の感情は最高潮に達していた。
「今日は上がって良いよ。後は俺がやるから」
「えっ、いやそんな…俺も手伝いますよ」
「良いよ(笑)。康二の顔に『今すぐカメラに触りたい』って書いてあるから(笑)」
バ、バレておった……(苦笑)
ふっかさんにそう言われてもうたら、きっと何をしても家に帰されてしまうから、俺はその言葉に従って仕事を終えた。
「ただいまぁー」
「おかえり」
リビングではいつもと変わらない、全身黒色の蓮君がソファーに座っていた。
…あれ、そういや部屋が綺麗になってる気が……。
「あ、俺掃除と洗濯、洗い物しといた」
「え！？ほんま！？ありがと！」
やっぱり……蓮君がしてくれたんか、！
めちゃくちゃありがたい！！
マイペースだけじゃないねんな！
「ねぇ康二君ってさ、カメラマンなの？」
「おん！そうやで。でもまだなって1年しか経ってへんけどな(笑)」
「売れてるの？」
「うっ……」
そこを突かれるか……。
今は聞いて欲しくなかったな。
あっ、でも今日の事を話せば、！
「そうそう、丁度な？今日の仕事でお世話んなったモデルさんのマネージャーさんが先輩の友人さんで、たまたまカメラマンさんを探しておったらしいねん。
それで先輩が俺を紹介してくれて、一枚ええやつが撮れて気に入ったら採用してくれる話を貰ったん！」
「…へぇー、凄いじゃん」
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まき - はじめまして。とても好みの作風で、続きが楽しみです。更新を心待ちにしています。 (2020年4月21日 7時) (
レス) id: 08c09e59fd (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。作者さんの書く物語が好きなので、ゆり組の話も読んでみたです！これからも更新楽しみにしてます。 (2020年4月18日 9時) (レス) id: 5906bb0cc7 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - はじめまして！めめこじ楽しませてもらってます！是非ゆり組のストーリーも読みたいです！ (2020年4月17日 18時) (レス) id: f783fa0239 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 優しさはいらない？ってめめがかっこよすぎて、やはわいです…ほんと好きですこの小説…えちくて愛があってめちゃいいです← (2020年4月17日 18時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
maru05032(プロフ) - はじめまして！めめこじが好きなので毎日更新を楽しみにしています。ゆり組も好きなのでぜひよろしくお願いします！！ (2020年4月17日 8時) (レス) id: 5ecd009b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お れ ん じ ジ ュ ー ス
| 作成日時：2020年3月11日 17時
