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『康二君はぁー、すっごい可愛いんすよ。二人でいるときなんかぁー、もうめっっちゃ甘えてきて、構ってあげないと拗ねるんすよ』
『キスしてとか自分から言ってきたくせに、いざしてあげると顔真っ赤にして照れるんすよ?しかもそれが毎回。どんな時でも』
……な、なんなん?これ(笑)。なんか、俺公開処刑されてるん?(笑)
「…あ、阿部ちゃん止めてええ、」
「しっ。これからだから(笑)」
そんな真剣な眼差しと、真顔で言われると……。
俺は仕方なく黙った。
「…それで?」
『それでぇー、二人の時はめっちゃ可愛いくせに、Snow Manとかぁー、仕事とかになると、スイッチ入れてカッコ良くなるし、面白いしー』
ドキッ
『多分康二君はどうせ知らないと思うんですけどー、そういうスイッチ入った時とか、雑誌の撮影とかの康二君には毎回ドキッとするし、とにかく康二君は罪深いんですよ』
『……だから嫌いになんてなれないんすよ。好きになるばっか。付き合う前も。付き合ってた時も。別れた今でも』
『……俺、なんで別れようなんて言ったのか理解出来ないんです。何故か口を突いて出てきた言葉がそれで。
康二が嫌って言ってくれないかなって期待なんかしちゃって。俺の、変なプライドが自分から前言撤回させてくれなくて』
『大好き。愛してる。今までも、これからも』
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「…結局は別れた後も両想いってことだ」
「……………」
涙が止まらへんかった。頭ん中は真っ白。
でもそれは、別れた直後のものとは全く違う。
全く違う、嬉しさのもの。
「目黒は嫌ってなんかなかった。逆に……同じくらい、康二が好きなんだよ(笑)」
「……うっ、あっ、阿部、ちゃん……」
「…ん?(笑)」
「…今まで、めっちゃ迷惑かけて、酷いことした。それはほんまに申し訳ない……でも、ありがとう」
「……うん」
「じゃあ、俺、めめに会ってくる」
心の中に、固く結ばれた絆があるように、俺の心の中には一つの使命のようなものが生まれた。
阿部ちゃんに感謝の言葉を伝え、席を離れようとした時、呼び止められた。
「康二!…目黒は康二に会いに行ってると思う」
何も言わず、ただ頷く。
店を出て、すぐに目的の場所へ向かって走る。
「……後悔、しないでね」
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お れ ん じ ジ ュ ー ス(プロフ) - サナさん» ご感想ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!!!!!次回作もぜひお読み下さい! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 960072a6bc (このIDを非表示/違反報告)
サナ - とってもおもしろかったです。めめこじが大好きなので楽しく見させて頂きました。また、配信されるのを楽しみにしています。 (2020年3月22日 22時) (レス) id: 76b83d32ad (このIDを非表示/違反報告)
雅翔(プロフ) - Amiさん» ご感想ありがとうございます!他の方にもしっくり来ていることを願います!笑。次回作も、読んで貰えるよう精進します! (2020年3月10日 12時) (レス) id: 960072a6bc (このIDを非表示/違反報告)
Ami - ちゃんと読者にもしっくり来ております!めめこじはやっぱりこうじゃないとですねぇ!本当にドキドキハラハラして面白かったです!今後のめめこじ小説も期待します (2020年3月10日 12時) (レス) id: dafa21f976 (このIDを非表示/違反報告)
雅翔(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想ありがとうございます!おれんじジュースです!嬉しいと言っていただけてとても光栄です!!いよいよ後半にやってきたのでラストスパートに向けて精進していきますので、ぜひ最後までお読み頂きたいです! (2020年3月8日 20時) (レス) id: 960072a6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お れ ん じ ジ ュ ー ス | 作者ホームページ:https://twitter.com/hokuto_koji621?s=09
作成日時:2020年1月31日 15時