Rain sound 弐【三ツ谷隆】 (ページ7)

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●第47話ページ7

蘭くんたちの家を出てから直ぐにたかくんに電話をする。

たかくんはワンコールで出てくれた。

《A？どーした》

『たかくん、聞きたいことがあるの。今から会えないかな？』

《･････････。わかった》

指定された場所は公園だった。

「悪いな。こっちまで来てもらって」

『ううん。こちらこそ急にごめんね』

ベンチに座っているたかくんの隣に腰掛ける

「あれ、うちの妹たち」

たかくんの視線の先には青髪の長身の人の腕にぶら下がってグルグル回されている女の子がふたりいた。

『へぇ！可愛い～！近くで見たらたかくんに似てるかな～』

「まぁ、兄弟だからな。で、男の方は俺の隊の副隊長の柴八戒。女子が苦手だから一言も発しなくても気にすんな」

『へ･･･？そうなの？？』

妹ちゃんたちとあんなに楽しそうに笑ってるのに･･･？？

「で？俺に聞きたいことって？」

妹ちゃんたちに和んでいて忘れるところだった

『たかくん、芭流覇羅って･･･？』

芭流覇羅という言葉にピクっと小さく反応するたかくん。

これは知っている反応だ。

「それで、あのメールか」

『蘭くんからメール届いた？』

「あぁ、【あの約束撤回。姫の意思】とだけ」

ふぅと重そうな息を吐いたあと、真っ直ぐ真剣な瞳でこちらをみるたかくんの目をしっかり見つめ返す

「芭流覇羅は今度東卍とぶつかるチームだ。誰から聞いた？」

『沙季の彼氏』

「伊丹さんの？」

『私がたかくんの彼女だから敵を沙季に合わせるわけにはいかないって言われた。』

沙季のお見舞いに行った時に起こったことを簡単に説明する。

『でも、その人の名前わかんないの。芭流覇羅と、鈴のピアスしか』

鈴のピアスにたかくんは目を見開く。

そして、「やっぱり･･･」とボソッと呟く

「そいつ･･････首元に虎の刺青入ってなかった？」

『虎･････････？服で1部隠れてたから絶対とは言いきれないけど首元に刺青はあったと･･･思う』

「羽宮一虎。東京卍會の創設メンバーの1人だ」

『創設メンバー！？』

創設メンバーなのに東卍の敵側にいるの？