Rain sound 【三ツ谷隆】 (ページ5)

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●第4話ページ5

『み、三ツ谷くん。折りたたみ傘ありがとう』

「おー。」

教室についてから三ツ谷くんに折りたたみ傘を返す

そして、自分の席に戻ると友達が登校してきた

何やらニヤニヤしながら近づいてくる。

「A～！春が来たねぇ～」

『春？？今から夏になるよ？今6月だし･･･』

「あーも！そうじゃなくって！！」

沙季(友達)に手を引かれて廊下に出る。

「見たよ〜！今日の朝、三ツ谷くんと登校してたじゃん」

『！･･･み、見てたの！？』

「ば〜っちりね☆Aが男子と話してるなんて珍しいね！」

男子が苦手なわけじゃない。
小学生の頃に比べて男子と女子の間でどこか見えない一線がある。
それを無理に越えようとは思わないし、そんなに感じだと気がつけば男子と話す機会なんてそんなになかった。

『見てたなら声掛けても良かったんだよ？』

「かけるわけないじゃーん！友達の恋路邪魔するわけないじゃん？」

『･･････え』

「え？ちがうの？」

ポカンとこちらを見る沙季。

こい･･･コイ･･･恋！？

『いやいやいやいや！？･･･へっ！？/////』

「テンパりすぎ！三ツ谷くんを見つめる横顔が恋するおとめだったって！！」

彼氏持ちは恋愛マスターなの！？

「でも、三ツ谷くんと接点なかったよね？」

『うん。話したのは昨日がはじめて･･･』

じっとこっちをみつめていると、何かを思いついたのか、肩をガっと掴まれた

『な、なに･･･！？』

「三ツ谷くんを振り向かせよう！！」

『･･････へ』