●第37話 ページ38
『やーやードラケンくん。調子はどうだい？』
「･･････おめーキャラ変わってるじゃねぇーか」
せっかくお見舞いに来てあげたのに眉間に皺を寄せて怖い顔。
『もうちょっと嬉しそうにしてくれてもいいじゃん？』
「最初はガッチガチの敬語だったのによ」
『それはまだ仲良くなってなかったからさ』
「まぁ、三ツ谷の彼女になってから俺らとも結構つるむようになったもんな」
椅子を出してベットの隣に座る。
顔色も普通だしこれだけ喋れるなら心配いらないだろう。
「･･･お前、あの技は誰に習った？」
『･･･従兄弟』
「その従兄弟って」
『灰谷蘭と竜胆』
蘭くんと竜くんの名前が出てきてもドラケンくんは特に驚いた様子もない。
まぁ、苗字から勘づいていたのかもしれない
「三ツ谷は知ってんのか」
『うん。直接2人とも会って話してる』
それには驚いたようでギョッとした顔をしている。
「･･･よく無事だったな」
『やっばーい空気は流れてたけどね』
そんな話をしているとガラガラとドアが勢いよく開いて、
「ドラケン君！！お見舞い来たっスよ！」
とすごくダサいタケミっちくんが現われた。
その姿を見てドラケンくんのファッションセンスと浮かれ具合についての説教が始まった。
邪魔しちゃ悪いしそっと席を外した。
帰り道を歩いているとたかくんからの着信を告げる携帯
『はーい。もしもし』
「いまへーき？」
『うん』
たかくんの声はすごく安心するなぁ
「今夜空いてる？」
『ん？うん、特に予定はないよ』
「じゃ、夕方くらいにバイクで迎えに行くから」
『･･･へ？あ、うん、分かった？』
返事をするとまた後でと通話が切れる。
これはたかくんからのデートのお誘い！？
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作者名：sino | 作成日時：2021年7月20日 15時
