Rain sound 【三ツ谷隆】 (ページ35)

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●第34話ページ35

「そ、そんなの･･･！危ないよっ！！」

エマちゃんが私の腕を掴む

『･･･大丈夫。たかくんに連絡お願い』

安心させるようにふわっと手を話してドラケンくんの元へ向かう。

1人にこんなに大人数は卑怯だ。

『林くん、何やってるの？』

「A･･･！？なんでここにいんだよ！？」

気絶させた男を片手で持ってるドラケンくんが驚いた顔で私を見る。

「お前は･･････三ツ谷の女･･･」

「おいっ！A！お前はエマと一緒に下がっ」

「おいおい！女がでしゃばってきてるぜ！」

「めちゃくちゃにして欲しいのかな～！！」

男共はナメた視線をこちらに寄越す。

「泣いたって知らねぇーぞ！！」

2人がかりでこちらに走ってくる

「てめぇら！女相手に･･････！」

サッとドラケンくんが私を後ろに隠す

「ぎぃゃゃあああああ！！！あ、ああ！あ、足がァァ！！」

姿勢を低くしてドラケンくんの影から飛び出してタックルからの関節技を決める。

1人はドラケンくんが相手してくれたからね

急に上がった悲鳴に周りがポカンとしている。

『･･･こっちはどうやったら痛いのか熟知してるんだよね。昔教えこまれたからさ』

折らなかっただけ優しいと思う。

竜くんなら容赦なくやってた。

まぁ、2人は護身術だなんていって教えてくれたんだけどね

『泣くのはそっちだったねぇ』

不良たちの喧嘩に口を出すつもりなんてない。

でもタイマンならタイマン、乱闘なら乱闘
筋を通さない奴らは大嫌いだ。

「この女ぁ！ふざけやがって！！」

拳をあげた男が来る

それも関節技でさばいてあげる。

『病院送りになりたい人が多いなぁ･･･。まぁ、ドラケンくんは確実病院行きだね。』

「うるせー軽口叩いてる場合かよ」

私にツッコミながらも確実に倒していくドラケンくん。
この人、強いなぁ。

「ドラケン君！！」

そこに声が響いた。

後ろを見ると、

「おう、三ツ谷･･･タケミっち」

『たかくん！』

良かった！エマちゃんが呼んでくれたんだ

「A･･･！？なんでここに」

たかくんが走ってきてくれる。

『ん？成り行きで･･･あ、でもこれやったの全部ドラケンくんだからね』

「あ？お前なにいっ」

ジトっとドラケンくんをみる

余計なこと言わないの。

「あ、あー頭いてぇ･･････あとは頼んだ三ツ谷
」

「･･･？ウッス」