Rain sound 【三ツ谷隆】 (ページ34)

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●第33話ページ34

どうにかエマちゃんの誤解を解いたら、ものすごく丁寧に謝られた。

好きな人が異性と2人きりでいたら嫌な思いするよね。私だってヤダもん。

エマちゃんには悪いことしちゃったな。

今度あったら私からも謝らないと！

4人で楽しそうに歩いていくのを見送る。

たけみっちくんとひなちゃん、お似合いだな。

お互い想いあってるんだろうな

ドラケンくんとエマちゃんも仲良さそう。

そっか、ドラケンくんの心に決めた人ってエマちゃんのことだったのか

あーあ。私もたかくんのことちゃんと誘えてたらこんな感じでデート出来たのかなぁ･･･。

もう過ぎてしまったことは仕方ない！

頭をブンブン降ってりんご飴を目指して歩き出した。

ポツポツ雨が降ってきたと思ったらざぁぁぁと土砂降りになる雨

りんご飴だけにしてれば雨が降る前に帰れたのに･･････！！

色々な屋台に目移りしてたら、雨に降られた。

もぅ！最悪なんですけど

たしか、あっちにコンビニがあったはず･･･

傘を買えばどうにかなるよね。

そう思って小走りで向かっていると、駐車場の方から怒鳴り声みたいなのが聞こえてくる。

雨の中元気だなぁなんて思いながら視線を向けると知ってる人を発見する。

え、あれってドラケンくんだよね･･････？

エマちゃんは離れたところにいるけど、
1人に対して白い特攻服を来た人たちが大勢集まってる。

無意識にそっちへ足が向かう。

『エマちゃん』

「えっ！Aちゃん･･････！」

目には涙が溜まっていた。

そりゃそうだよね、大好きな人が戦ってるのになんにも力になれないんだもん。

『どういう状況なの？』

「ぺーやんが来て、タイマンだと思ったら後ろから奇襲かけてきて･･･。」

『ぺーやんって･････････林くん？』

林くんは東卍のメンバーじゃないの？

やっぱり、林田くんの件で納得出来なかったんだ。たかくんの気になることって林くんのことだったんだね。

『エマちゃん、たかくんに電話して伝えて欲しい』

呼び出し中のケータイをエマちゃんに預ける

「えっ！？Aちゃんは何するの！？」

『･･･ドラケンくんの助太刀してくる』