●第32話 ページ33
「はぁうぁ〜」
結局誘えなかった。
マイキーくんとドラケンくんが仲直りしたというのはメールで連絡をくれた。
でも気になることがあるって･･････。
そんなこと言われたら誘えないよ･･･。
「はぁ」
何度目か分からないため息がでる。
いっそ1人でりんご飴だけでも買いに行こっと
神社に近くに行くほど、浴衣の人たちも増えて行く。
みんな可愛いな･･･！
もし、たかくんと来れたら、可愛いって言ってくれたかな･･････？
って！もしもの時の想像しても悲しくなるだけだ。
頭をブンブン降って邪念を追い払おうとしていると
「あれ？Aじゃん。三ツ谷は？」
とても長身で目立つドラケンくんに声をかけられた。
『ドラケンくん！？･･････と？』
「あ、こいつ俺のだちのたけみっち」
「あ、えと。花垣武道です。」
ペコッと礼儀正しく頭を下げてくれる。こちらも慌てて頭を下げて挨拶をする。
この子がたかくんが言ってたたけみっちくん。
なんか･･･ドラケンくんと並ぶと、なんて言うか･･････弱く見えてしまう。
ドラケンくんの圧が凄いだけなんだろうけど
「あーっ！！！この間ドラケンといた子がいるっ！？」
と女の子の声が響いた。
後ろを振り返ると可愛い女の子が2人立っていた。
「おー。エマとひなちゃん。遅かったな〜遅刻だぞ」
「･･･女の子は準備に時間かかるのよ」
と返した後にキッ！と私の方をみる
「･･････この子、誰？」
「あ？三ツ谷の彼女」
「･･･････････････え？」
ドラケンくんの言葉に目をぱちくりさせる女の子。
『あ、えとはじめまして。たかくんの彼女の灰谷Aで、す！？』
自己紹介の途中で腕を引っ張られる
「ほんとに！？ドラケン狙いじゃないの！？だって！一緒にいたじゃん？(マイキーも勘違いだって言ってたけど！」
『多分、その時は助けてもらった御礼していただけです･･･？私はその時からたかくんが好きだったので』
「本当！？･･･よかった〜」
この子、ドラケンくんの事が好きなのかな？
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作者名：sino | 作成日時：2021年7月20日 15時
