●第26話 ページ27
『んぅ･･･？』
カーテン越しの太陽の光で目が覚める。
耳に心地いいリズムで心臓の音が聞こえる。
すごく安心する。
そこに頬を寄せてもうひと眠りしようと目を閉じる。
頭を誰かが優しく撫ぜてくれる。
･････････ん？
何かおかしいと思い目を開ける。
「･･･おはよ、」
と寝起きのたかくんがいた。
･･････え？
『た、たかくん！？？』
「･･･ん？」
なんで･･･たかくんと一緒に寝てるの！！
昨日確か･･･一緒に料理して、食べて、テレビ見て･･･それから？
それからの記憶がない。
「昨日、帰ろうとしたけどAが離してくれなくてさ」
『ヴッ！？それは凄いご迷惑を･･･』
「可愛かったし、寝顔も沢山見たからいいよ」
『変な顔じゃなかった？』
「可愛かった」
チュッと頬にキスをしてくれる。
なんか、たかくんがすごく甘々なんだけど！？
『あ、ごめんお風呂も入らないで寝ちゃったんだね』
2人とも昨日のままの服で、色々反省しないとだなぁ
『昨日の服も洗濯しちゃうから、たかくんシャワー入ってきて』
「Aが起きたから俺は帰るよ」
『えっ･･････。あの、こんなこと言える立場じゃないけど･･･その』
「？」
『まだ一緒にいたい･･･。たかくんの予定がないなら、お家デート続行じゃ･･･ダメ？』
「っ〜！！もう、わかったよ･･･。」
『やったぁ！たかくんの服洗濯中はお父さんの貸すからそれ着て？』
「･･･ん」
バスタオルと着替えを持ってたかくんが脱衣場に消えていく。
はぁぁぁぁ！色々と反省点が多い。
でも、今日もたかくんと一緒にいられるのはすごく嬉しい。
そうだ、昨日言えなかった浴衣デートにも誘わないと！
誰かが家にいるのが久しぶりで、私のテンションは高くなっている。
たかくんが上がってきたら、とりあえず私もシャワーに入って、それから朝ごはん食べて、何しようかな？
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作者名：sino | 作成日時：2021年7月20日 15時
