●第21話 ページ22
時が過ぎるのはあっという間で、テストが終わったら夏休みに突入した。
特に用事もない私は、エアコンの聞いた部屋で過ごしていた。
たかくんに会いたい。
連絡先を知らないので、連絡もできない。
夏休みになんでこんな大事なこと気づかないかなぁ･･･。
はぁとため息をつく。
それと同時に急に着信を知らせる携帯。
ドラケンくんからのメールで、
【この番号に電話しろ】と誰かの電話番号つきだった。
え、なにこれ。怪しいメールじゃないよね？
半信半疑で書いてある電話番号に電話をかける
2コールほどなったところで
《もしもし？》
いま、1番聞きたい声が聞こえてきた
『たかくん･･･？』
《A？あれ、なんで俺の番号？》
電話の向こうから賑やかな声が聞こえてくる。
《三ツ谷良かったな〜！俺に感謝しろよ？教えてやったんだからよ！》
《ケンチンすげーサプライズ成功じゃん？》
《お前らうるせぇー！ゆっくり話せねぇだろ》
《あぁ！？俺が教えてやらないと電話も出来なかったのになんだその言い草！？》
会話がおかしくて静かに笑う。
たかくんのお友達は本当にいい人達だな
《悪いなA、うるさいヤツばっかで》
『ううん、みんな優しい人達だから。後でドラケンくんにお礼言っておいて』
《おう。Aの声聞けて嬉しいわ》
『私も。たかくんと話せて嬉しい』
《あー･･････あいつら呼んでるから切るな。また夜電話してもいいか？》
『うん。もちろん待ってます』
《じゃ、また夜な》
ツーツーと切れた電子音が耳に届く。
たかくんの声が聞けた。
ドラケンくんにありがとうとメールを送る。
夜に電話するという楽しみがまた1個増えた。
早く夜にならないかな〜
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作者名：sino | 作成日時：2021年7月20日 15時
