Rain sound 【三ツ谷隆】 (ページ21)

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●第20話ページ21

「なんで、コレが“has”になるわけ？“have”じゃないの？」

『これは、三人称単数だから。【ケンは先週からここにいる】だと、“Ken has been here since last week.”になるの。もし【私は先週からここにいる】だと、“I have been here since last week.”になるよ。』

「はー。そういう事ね！haveとhasの違いがわかんなくて困ってたのよ～。もう英語いや〜！第一こんなの使わないわ！！」

『まぁまぁ、テストのためだと思って覚えるしかないよ』

「テストが終われば夏休み～だからね！私は家族と旅行行ったり、彼氏と遊んだりするけどAの予定は？」

『うーん。特に決まってないかなぁ。親も帰って来れなさそうだし』

今年は受験生だし、勉強しないとなぁ

「あっ！ほーら三ツ谷くん来たよ！」

沙季の声に扉の方を見るとたかくんがいた。

今日もカッコイイ。

「おはよA、伊丹さん。」

「おはよう三ツ谷くん。ごめん席座ってた」

『たかくんおはよう』

「あ、英語の宿題やってたんだ」

「そーわかんないとこあって･･･ってん！？えっ！」

『？沙季？どうしたの』

「どうしたのじゃない！？いま、呼び方！えっ？どゆこと！？」

「ん？あれ、A言ってねぇの？」

･･････言おうと思ってたの、英語の宿題で忘れてた。

「俺たち付き合うことになった」

たかくんから付き合ってるって口に出して貰えるの嬉しいな

「はぁぁぁ！？ちょっとAー！！そういうことは早く言いなさいよ！！！」

肩を激しくガタガタ揺らされる

『ご、ごめん！言おうとは･･･！したんだけど』

「も〜！良かったじゃん！！」

今度はギューッと抱きしめられる･･･

『あ、暑苦しい･･････。』

そんな私達を見てたかくんは笑っていた。