●第10話 ページ11
「おーい!林田〜ちょっといい?」
授業終わりに沙季に連れられて他クラスにやってきた。
他クラスに行くのなんて緊張する。
「伊丹じゃん。なんか用?」
林田くんって・・・この間三ツ谷くんと登校してたお友達だ。確か、パーちんって呼ばれてた・・・
「あのさー三ツ谷くんと友達でしょ?聞きたいことあって〜」
「三ツ谷のこと?本人にきけばいいだろ」
「あ?聞けないから林田に聞いてんだろ?」
『さ、沙季落ち着いて・・・』
言い合いになりそうな所を慌てて止める。
沙季は、ハッとしてコホンと咳払いをしてから話はじめる
「三ツ谷くんって恋人いるの?」
「三ツ谷の恋人・・・?いるんじゃね?」
『えっ!』
三ツ谷くんに恋人・・・いるんだ。
「インパルスが恋人だろ?」
『「インパルス???」』
三ツ谷の恋人って外人?でもインパルスって名前の女性なんている?
沙季と2人で頭に?を浮かべていると違うところからフォローが入った。
「パーチンの頭はミジンコだから会話ができると思わない方がいーぜ。しかも、インパルスは三ツ谷の愛車の事だし」
ぬっと林田くんの後ろから長身の男の子が現れた。
目付きが悪いし、ワイシャツもド派手。
思わず沙季の後ろに隠れるが沙季は普通に話しかける
「林じゃん。インパルスって・・・もしかしてバイク??」
「そー。三ツ谷がいつも子猫ちゃんは俺の恋人だーみたいなこと言ってっからバカなパーちんがそういっただけだろ」
「はぁぁぁ!!?バカってなんだよっ!?」
「そのまんまだよ!」
林田くんと林くんは言い合いをはじめちゃったけど、2人の言葉を合わせると・・・
『三ツ谷くんにインパルスっていう愛車はあるけど、人間の恋人はいない・・・・・・?』
「よかったね!A!」
落胆した時間を返して欲しいよ・・・林田くん。
でも、三ツ谷くんに恋人がいなくてよかった。
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作者名:sino | 作成日時:2021年7月20日 15時