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誰かの声が聞こえる。




「………………て………………………な」



ぐわんぐわんと体を揺すられる。


ホームルームまで寝かしておいて欲しかったがそんな生意気な口をきけるような位の高い人物でもない私は大人しく机から顔を離した。



見上げると紫色の綺麗な髪が見えた。





「あ、やっと起きた。ははっ、何その間抜け面」

『んなっ………』



私を揺らし続けていたのはスペーディオ一番人気を誇るリソル君。

流行などに疎い私でさえも知っている人気者だ。



それにしても会った瞬間間抜け面が酷いだとか言われた。
本当に間抜けだったのかもしれないがそこまで言うことはないじゃないか、と心の中で彼に向かって浅く少し悪態をつく。




「もうホームルーム終わったよ。それともアンタもサボり?」



ホームルームが、終わった??サボり??



なんと事だ、と問うようにきっと私の頭の上にはクエスチョンマークが沢山ういていたことてまあろう。





「はぁ………寝不足だかなんだか知らないけど俺の席の前で寝るのだけはやめてよね。目障り」

『す、すみません…』





は????

目障り?





いや、そうかとしれない。そうかもしれないけど…!!

いくらなんでもそこまでいう必要性はあったのだろうか。



気が弱い私は”目障り”その言葉に反応して反射的に謝っていた。





じゃあ、と適当に手をひらひらさせて教室を出ていくリソル君。





どうやら彼は大変悪魔的性格であるようです。

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作者名:雪見 | 作成日時:2017年3月17日 23時

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