【まふまふ】白羽が天に舞う頃に【歌い手】

▽２日目 ページ3

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「んーー、やっと終わった…」



大きく伸びをして机の端っこを見やる。綺麗な包装紙を見て笑みがこぼれた。

…プレゼント、喜んでくれるかな





今日は１０/１５。Aの誕生日前日だ。






早く明日になって沢山沢山愛してあげたいなー、と一人想像を膨らませていると１本の電話が入った。


ディスプレイ上に表示された名前は天月君の名前






「…もしもし？」


「”まふくん！今何処！？”」




いきなり電話を掛けてきて今何処、とはなんだ。
少し驚きつつも家だよ、と素直に答えた。





「”今すぐ＊＊病院に来て！いい？分かった？！”」





そう言って通話は途切れた。



あの天月君の焦りようといい口調といい…ただ事では無さそうだ。

謎の不穏感が僕を襲っていく。



行かなきゃ、という思いが次第に強くなり、薄手の上着を羽織って急いで家を出た。

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