【そらる】 ツンデレ × デレツン 【歌い手】

＊９ ページ10

「お腹空いた」



『じゃあご飯作るよ』



「Aが食べたい」



『だめ』





何を言い出すのかと思えば私を食べたいだとか意味不明な事を言い始めるそらるさん。

お腹が好きすぎてそんな事言っちゃったんでしょ。冗談でもドキドキするからやめて欲しい。





少しだけ火照った頬を隠しながらキッチンにある冷蔵庫の中を覗いた。


大分食材は揃っている様だ。


でもなんとなく、そらるさんが好きなオムライスでも作ろうかなって気分。





＊＊＊



『そらるさーん、出来た！』



我ながら、完成度が高いオムライスになった。



そらるさんがオムライスをよく食べてるのを見て好きなんだなあって知って…そこから特訓したっけ。

ふふっ、と笑うとリビングから顔を出したそらるさんが気味悪そうにこちらを見ていた。




「何一人で笑ってんの…」




『…内緒！』





納得していなさそうなそらるさんを横目に、頂きます。と言ってから私はスプーンでオムライスを１口掬ってぱくり。



うん、今日は本当によくできた方だと思う





「あ、うま…っ」



そらるさんも１口食べて、そう小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。







『そらるさんの為に頑張ったもんねー』



そう言うと顔をそっぽに向けたそらるさん。

照れてる……そういう表情を私にだけ見せてくれるそらるさんが私は本当に大好きです。







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あれ、形勢逆転してるの？あれ

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