【そらる】 ツンデレ × デレツン 【歌い手】

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Aside







数分して、まふくんが電話を終えて席に戻って来た。
…何処か寂しげな顔をしながら。





『まふくん、誰と電話してたの？』



「んー………内緒ですっ」



『ええっ、なんでよー…！』




もうすぐ分かるよ、と言ってその誰かを教えてくれないまふくん。



やだよ、

そんな寂しそうに笑わないでよ




幼馴染みなんだからさ、溜め込まないで相談くらいしてよ。


私だけ頼って馬鹿みたいじゃない





ねぇ、と話を切り出そうとすると、視界が真っ暗になった。
停電…とかそういう類いのものでは無い。
誰かの手によって目隠しされた。



「だーれだ」



この声は…





『そらるさん、でしょ？』





「せーかい」





声聞いただけで分かるよ、
大好きだもん




途端に離される手。少し寂しいかなあ、なんて。





「帰るよ」



『えっ、と、取り敢えずお金置いとくね！』





手を取られてそらるさんに出口の方まで引っ張られる。



『ま、まふくん！今日はありがと、ね！！』





ばいばい、と手を振るまふくんを見てからカフェを出た。







『いきなりどうしたの？そらるさん』


「……いいから。」




そう言って強引にまた手を取って歩き出すそらるさん。







何か怒らせるような事でもしただろうか……？








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デレツンどこいった。

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