いにしえの賢者様の秘められし想いは末裔に。【ドラクエ8】

鳥籠の姫様は 6*。 ページ7

「じゃ、じゃあここに居ては危険なんじゃないの？」


高い所で二つ結び…ツインテールにしているスタイルの良い女性が聞く。


「ええ、まぁ。でもどうせ死ぬならば１度は自分の殻を破って自由になりたい…そう思うんです。
それに…」


言葉が詰まる。


ホントはこんな叶わない夢なんて抱いちゃいけないのに。


心のどこかではやっぱり思ってしまう。


…こんな事言ったらお父様とお母様、お怒りになるだろうな…、[貴方は危機感が無い！！！自分の事を最優先になさい！！！！！！]ってさ。


「私は、危険に晒されている人々を1人でも多く救いたい。こんな非力ですからそんな事出来ないかも知れませんけど。」


「うぅ゛っ”なんといい子なんでがずがぁ゛…。」


と、いかにも[山賊！]的なおじさん…？(困惑)が、感涙しながら私の方を見る。


「…あ！！」


と、バンダナの男性がいきなり声をあげる。


するとその隣にいた白髪(ﾊｸﾊﾂ)の長身男性が、「うるさ」と言いながら耳を塞いでいた。


「なら僕達と一緒に行きませんか？新たな未来を探しに。」


と、とんでもない爆弾投下。


私も出来たらそうしたいけど…生憎お城の警備は厚いし、外に出たいと言っただけで体に一つ、また一つと、傷が付けられていくから…。


ほんとに運命って残酷。なんで私なの…。

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