鳥籠の姫様は 1*。 ページ2
「...外に出たい」
広い部屋で小さく呟いても何も変わらない。
私は一国の箱入り娘として育てられて来た。
危ないから、ずっとそう言い聞かされて育ってきた。
いつもならメイド達が部屋に来てお喋りしている時間なのだが、今日は国の創立記念日...だったはず。
そのため、メイドも執事もみんな休暇をとっているらしい。
窓から城下町を見下ろすと、私の妹、ルーシーが友達と遊んでいた。
私はいつも外には出ては行けないと言われて否定もせず、ただただ親の指示に従って生きてきた。
それはきっと、私はある世界を救った八賢者様の末裔の一人だから。
昔私の祖先達は暗黒神ラプソーンを神鳥の杖とやらに封印したと本に記されてあった。
それがなんだ。
偉大なる賢者様の末裔だからなんだ。
私だって一人の人間だ。
感情くらいここにある。
どうせ死に行く定めならば自由に過ごしたい。
そんな私の願いも全て儚く散って行く。
ー私は鳥籠のお姫様ー
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリア - 面白い!続きが気になる! (2020年12月21日 15時) (レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - ユナさん» 懐かしいですよね!こんな駄作を面白いと言ってくださり有難うございます(笑) 応援コメント有難うございます!泣きます禿げます頑張ります! (2016年9月30日 18時) (レス) id: 21808aae1e (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - おもしろいです!ドラクエ8!懐かしい!更新頑張ってください! (2016年9月28日 2時) (レス) id: 058868ca91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪見 | 作成日時:2016年8月21日 0時