訳あり兄妹【りうら】 (ページ5)

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３. ページ5

「ねぇ、蒼って何でお兄さんの事嫌ってんの？」

この子はクラスメイトの杏
凄く元気で明るくて、最高の友達

「 …別に、大した理由は無いけど… 」

杏「何それ！可哀想じゃん！」

「そう…かな、でも…

別に血、繋がってないし… 」

そう、今更だけど私達は血が繋がっていない。

私は母と、兄は父と血が繋がっている。

杏「えー？でも、お兄さんは蒼の事好きそうじゃん！」

「なわけないじゃん、こんなに冷たくしてるのに」

杏「いやいや、すっごい大事そうな目で見てるし！」

何を言ってるんだか

「大事…ねぇ… 」

そんなの有り得ないでしょ

ーーーーーーーー

「ただいま… 」

りうら「あ！おかえり～！」

蒼が帰ってきた…

まあ、「おかえり」なんて行っても無視されるだけ…

「 …お父さんは？」

りうら「！！…え、えーっと…仕事が入ったって…！」

「 …そう」

蒼に話しかけられた…！

りうら「今日、何食べる？」

「 …自分で食べる。」

りうら「そっか… 」

もうちょっと話してたかったなぁ

「 …お兄ちゃんは、私の事大切？」

りうら「 …！あったりまえじゃん！

俺、蒼の事めっちゃ大切だよ？」

「そっか…、

わたしが…………………お兄ちゃんの事嫌いでも？」

りうら「 …うん。それでも、」

「バカじゃないの？

自分の事が嫌いって人を大切に思うなんて… 」

りうら「 …でも、大切だから… 」